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義実家に帰省したときは、いつも義母と一緒に料理をするという私の知人・桃子さん(仮名)。『食事は男性陣から』という独特の義実家ルールに、モヤモヤしつつも長年従っていました。ところが、初めて義弟夫婦と帰省が一緒になった際、ある変化が。

義実家での食事

私は連休になると、よく義実家へ帰省しています。義実家では、食事の支度を義母と一緒にするのが毎回恒例でした。料理しながら世間話をしたり、レシピを教えてもらったりする時間自体は嫌いではありません。

ただ、毎回少しモヤモヤしていたのが、『男性陣から先に食事をする』という流れです。料理が並ぶと、まず義父や夫たち男性陣が席につき、女性陣はお酒やご飯のおかわりを出したりしながら動き回ります。そして男性陣が落ち着いた頃に、ようやく女性陣が席につくのでした。

義母は「座ったあとに何回も『おかわり〜』って言われると落ち着かないから」と笑います。でも、私たちが食べる頃には、おかずがかなり減っていることもあるのです。私は(なんだかなぁ……)と思いつつも、年に数回の帰省だし、とその流れに従っていました。

義弟夫婦も一緒になった帰省

そんなある年、夫の弟が結婚し、その年の帰省のタイミングが義弟夫婦と一緒になりました。

義弟の奥さん・美沙さん(仮名)は、華やかで明るく、人懐っこいタイプでした。義母ともすぐ打ち解けて、3人での台所仕事も終始にぎやかです。

義妹の素直な一言

そして迎えた食事の時間。いつものように男性陣が先に席へ座り、女性陣が動き回る流れになったそのときでした。美沙さんが、「え〜! 私も熱々食べたいです〜!」と笑いながら言ったのです。嫌味っぽさはまったくなく、本当に素直な希望という感じでした。

その場の空気が少し止まりかけましたが、美沙さんは気にした様子もなく、「揚げたて絶対おいしいじゃないですか〜!」とニコニコ。すると義弟が、「たしかに。みんなで食べよっか」と自然に続きました。さらに義父まで、「その方がいいなぁ」とあっさり同意したのです。

義母も最初は少し戸惑った様子でしたが、「まぁ、たまにはそうする?」と苦笑いしながら席につきました。結局その日は、みんな揃って温かいうちに食事をすることになりました。

あの日に感じたこと

私はその様子を見ながら、(こんな簡単に変わるんだ……)と驚きました。男性陣が望んでいたというより、義母が動きやすいように続いてきた流れを、みんななんとなく受け入れていただけだったのかもしれません。

空気を悪くするわけでもなく、でも我慢するわけでもなく、自分の希望を明るく自然に伝えた美沙さん。あの日以来、私は美沙さんのことをますます好きになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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