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漫画やドラマでよく描かれるギャップのひとつに「雨の中、捨て猫を助けるヤンキー」という場面があります。しかしそれは物語の中の出来事。現実にヤンキーに遭遇したとき、私たちはどう振る舞えばいいのでしょう。今回は、私の友人の実体験をご紹介します。

賑やかな住環境

私は会社まで徒歩圏内という利便性から、繁華街近くに暮らしています。夜になると酔っ払いが多く、治安が良いとは言えません。それでも通勤の便利さを優先し、多少の不安を抱えながらもその土地での生活を続けていました。

通勤前のコンビニ

ある朝、コンビニへ向かうと店の前に数人のヤンキーがたむろしていました。私は怖さを覚えながらも店内へ入り、用事を済ませます。しばらく彼らが立ち去るのを待ちましたが、一向に動く気配はありません。

仕事に間に合わなくなるため、意を決して外へ出ることに。通り過ぎる瞬間、ふと彼らの足元に血を流した猫が横たわっているのが視界に飛び込んできたのです。私は思わず声を上げてしまいました。

猫とヤンキー

「何ジロジロ見てんだよ」と声を荒げるヤンキーに対し、私は恐怖に震えながら「すみません、猫ちゃんを見ていました」と必死に伝えました。猫好きの私はどうしても、傷ついている猫を見て見ぬふりをすることはできなかったのです。

すると別のヤンキーが「誰かに轢かれたんだよ」と説明。彼らはいじめていたのではなく、轢き逃げされた猫をどう救うかを真剣に話し合っていたのです。すでに猫に息はなく、私が「保健所に連絡すれば対応してくれます」と伝えると「そうなんすか! 知らなかった!」と目を丸くして驚く彼ら。

私がその場で保健所に電話をかけると「すげー」「はえー」と感嘆が上がります。その場を離れずにいる彼らに「あとは役所の人が対処してくれますよ」と伝えました。

しかし彼らは「役所の人が来るまで見守る」「一匹にしたら可哀想だし」とその場に留まると言います。私は彼らに一礼し、仕事へ向かうため、その場をあとにしました。

帰り道

仕事を終えて帰り道、猫が横たわっていた場所には花が供えられていました。それが彼らの手によるものかは分かりません。しかし彼らが息を引き取った猫に思いやりをもった行動をしていたことは紛れもない事実です。

見た目だけで人を判断してはいけない――そのことを改めて強く胸に刻んだ出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井 ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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