絶対6月に挙式したい
友人の純子(仮名)は6月に結婚式を挙げる予定のプレ花嫁。旦那さんとの記念日があるため、絶対に6月に挙式したい! と思い日にちを決めたそう。
幸い6月は結婚式場にも空きが多かったため、希望通りの結婚式ができそうだと純子は楽しみにしていました。
ジューンブライドなんて迷惑
式を翌月に控えた5月のある日、式に招待する予定の友人数人と純子で集まり、結婚祝いの食事会を行った時のことです。お祝いムードの中、友人の1人・S子は不満そうに話し始めました。「こんなじめじめした時期に結婚式なんて。ジューンブライドへの憧れなの? 西洋かぶれしちゃって」
さらにS子は言いたい放題。「せっかくの結婚式だから振袖を着たいけど、天気を気にしないといけないのは大変じゃない? 足元が悪い中、来てもらうゲストのこともちゃんと考えたほうがいいと思うわよ」
雨を悪者にしないで
S子の話を聞いていた純子は、落ち着いて話し始めました。「そうね、確かに天気が悪いと式場へ来るのが大変よね。それは申し訳なく思ってる。でも雨を悪者にしてほしくないの。雨がたくさん降るおかげで農作物が育つから、『恵み』の意味があるのよ」
さらに「雨は神様の涙なんだって。私が通ってたキリスト系の学校の牧師さんが言ってた。もし式の日に雨が降ったとしたら、神様が一生分の涙を流して祝福してくれていると思うの。『雨降って地固まる』って言うし、考え方次第なのよ」と続けました。
友人たちは「へぇ~」と感動。S子は何も言えないまま、その会は解散となりました。
出会い方は人それぞれ
その1か月後の結婚式に参加して分かったのは、純子と旦那さんは雨の日に運命的な出会い方をしたため、雨に感謝しているということでした。
独身のS子はその話を聞き、自分の視野の狭さに気づいたようでした。そしてうらやましさもあったため、出会いを求め、様々な場所へ出かけるようになりました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。

