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これは私の友人が、息子の所属する少年野球チームで体験したお話です。「レギュラーの親が一番偉い」という独自の思い込みで、他の保護者を見下し、応援席から追い出そうとする強烈なボス親。そんな彼女の身勝手な振る舞いが、ついに通用しなくなる瞬間が訪れました。

レギュラーの親が偉い?

私の息子は、地元の少年野球チームに所属しています。子どもたちはみんな一生懸命に白球を追いかけていますが、保護者の間には少しギスギスした空気が流れていました。その原因が、チームの4番打者を息子に持つ、強烈なボス親・中村さん(仮名)の存在でした。

彼女は「試合に出ている子どもの親が一番偉い」という謎の思い込みを持っており、まだ入ったばかりで息子が控えメンバーである私に対し、いつも高圧的な態度を取っていたのです。

私は、子どものポジションに関係なく、親の立場はみんな平等であるべきだと考えていましたが、トラブルを避けるため静かに耐えていました。

応援席での理不尽な態度

ある日の大事な公式戦でのことです。私はチーム全員を平等に応援したいという思いから、早起きして球場の応援席の最前列に座り、ビデオカメラの準備をしていました。

そこへ後からやってきた中村さんが、私の姿を見るなり激怒したのです。「ちょっと、控えの親がしゃしゃり出て最前列に座らないでよ! 応援席の端っこの日陰にでも引っ込んでなさい(笑)」周囲の親たちの前で大声で言い放ち、私を端へと追いやったのです。

最前列は自分の特等席だと言わんばかりの態度とあまりの理不尽さに、私は悔し涙を流しながらも、揉め事を起こさないよう静かに席を移動しました。

試合終盤の大ピンチ

試合は終盤、チームは一打逆転されるかもしれないという大ピンチを迎えていました。プレッシャーからか、中村さんの息子が守備で手痛いミスをしてしまい、重苦しい空気が流れます。

野球にミスはつきものですし、誰も彼を責める人はいませんでした。しかし、チームのピンチに焦った監督は、流れを変えるための代打として、私の息子を打席に送り出したのです。

すると、自分の息子のミスで気が立っていた中村さんは、あろうことか味方であるはずの私の息子に向かって、とんでもない言葉を浴びせました。「ちょっと、なんでこんな大事な場面で控えなんか出すのよ! 負けたらどうするの!」

周囲の保護者が凍りつく中、息子は集中していました。カキーンと鋭い快音が響き渡り、打球は外野の頭を越える見事な逆転サヨナラの一打となったのです。球場は敵味方関係なく、大歓声に包まれました。

見下す態度が一切通用しなくなった結末

試合後、ベンチ裏では子どもたちが抱き合って喜び、保護者たちも「みんなよく頑張った!」とお互いの健闘を称え合っていました。

これまで中村さんの顔色を伺っていた他の保護者たちも、ようやく目が覚めたように私のもとへ集まり、「息子さん、本当にナイスバッティングだったね!」「次からは遠慮しないで、みんなで一緒に応援しよう!」と、温かい言葉をかけてくれました。

一方で、自分の息子を棚に上げて他の子どもを応援席から見下していた中村さんは、プライドが粉々になったのか、真っ青な顔で沈黙していました。

それ以降、彼女が応援席で誰かを格付けしたり、見下すような態度を取ることは二度となくなりました。本来の、全員で子どもたちを純粋に応援できる温かいチームに戻り、私も心から野球の応援を楽しめるようになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ

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