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友人のゆみさん(仮名・30代女性)の実体験。新しく入ってきた派遣社員をめぐり、少しずつ職場の空気が変わっていきました。誰もが違和感を抱えながらも、簡単には動けなかった『ある事情』。
大人の職場ならではの空気感に、考えさせられた出来事です。

感じのいい新メンバー

私の職場には事務担当の派遣社員さんが6人いました。ある日、産休・育休に入る社員の補充として、Aさん(30代・派遣)が追加で配属されました。

Aさんは人当たりがよく、仕事も覚えるのが早いタイプ。上司からの評価も高く、皆から「助かるね」と言われる存在。ただ、その頃からお局的存在だったBさん(50代・派遣)の機嫌が少しずつ悪くなっていきました。

小さな嫌がらせ

最初は小さな違和感でした。メールの宛先にAさんだけ入っていない。必要な資料を渡していない。確認すると、「ごめん、うっかりしてた!」と笑って流します。

周囲も気づいてはいましたが、誰も強く言えませんでした。Bさんは気に入らない相手への態度が露骨なタイプで、下手に注意すると自分が標的になる怖さもあったのです。

Aさんは淡々と仕事を続けていました。しかしBさんは、「どうせ育休中だけの補充でしょ」と聞こえるように言い、職場の空気は徐々に重くなります。

1年後の意外な結果

約1年後、産休に入っていた社員が復帰することに。派遣社員は入れ替えになるため、周囲は「Aさんが終了かな」と思っていましたが、契約終了になったのは、なんとBさんのほう。

上司に理由を聞くと「勤務態度やチームとの関係性を見て判断した」そうです。つまり、あの言動はきちんと見られていたのでした。

見ている人は見ている

その後、職場の空気は驚くほど穏やかに。Aさんも変わらず自然体で勤務。私は「あの時助ければよかった」と今でも少し後悔しています。ただ、毎日同じ職場で働く以上、正論だけでは動けない場面もあります。それでも今回の出来事で、「ちゃんと見ている人は見ている」と感じました。

理不尽な態度が、ずっと通用するわけではない。そう思うと、少しだけ救われる気がしました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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