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職場では、さまざまな立場の人が協力しながら仕事を進めています。だからこそ、何事も「当たり前」と思わず、お互いへの配慮や感謝の気持ちはとても大切。そこで今回は、私の友人・さきちゃん(仮名)が体験した、ある一言をきっかけに職場の空気が大きく動いたというお話をご紹介します。

繰り返される遅刻、片手にはコンビニコーヒー

これは私がまだ独身だった頃の話です。職場には時短勤務で働く中田さん(仮名)という女性がいました。お子さんがいる方は他にもいましたが、中田さんは毎日のように「子どもがぐずって保育園に行きたがらない」という理由で遅刻。

子供がいない私は、最初のうちは「大変なんだろうな」と理解しようとしていました。しかしその状態は毎日のように続くうえに、毎回コンビニコーヒーを片手に出社してくるのです。そして、中田さんが遅刻したことで進まなかった仕事はもちろん周囲の人がフォローするかたちになります。

それにもかかわらず謝罪や感謝の言葉は特になく、「当たり前」と言わんばかりにいつも通り振る舞い、なんなら優雅にコーヒーを飲んでいるのです。私を含む同じフロアの人ほぼ全員、そんな姿が次第に気になるようになりました。

思い切って伝えた一言

ある日、ついに私は中田さんに声をかけました。「中田さんの代わりに仕事をやってくれている人がいるのだから、何か一言あったほうがいいと思います」

できるだけ穏やかに伝えたつもりでしたが、中田さんは豆鉄砲を食らったような驚いた様子で、何も言わずその場を離れていきました。

届いた長文メール

その後、しばらくして社内PCに中田さんからメールが届きました。開いてみると、画面を黒くするほどの長文が並んでいました。要約すると、「あなたは子育てのこと何もわかってない」「母親はコーヒー一杯飲むのもダメってこと?」「傷ついたので上司に報告します」といったものでした。

私はそのメールをそのまま上司に転送し、遅刻のことを指摘してこの流れになったという状況を説明しました。すると上司はすぐに駆けつけ、「中田さんの件、大変だったね。言ってくれて逆に助かってるから、メールに書いてあったことは気にしなくていい。あとはこちらでやっておくから安心しなさい」と声をかけてくれました。

その後、中田さんは会議室に呼ばれ、話し合いが行われることになりました。

まさかの結末と、感じたこと

話し合いの結果、中田さんは退職することになりました。子育て経験もない小娘に小言を言われたこと、さらに上司も小娘に賛同していることがありえない、という理由だったそうです。

上司は「子育てが大変なのは充分わかるから、支え合っていきたいと思っている。でもやってもらったことを当たり前と思わず、感謝と謙遜の気持ちは大切だよ。と言う話をしたんだけどねぇ。わかってもらえなかったよ」と苦笑いしながら話してくれました。

この出来事を通して、立場や状況が違っても、周囲への思いやりや言葉の大切さは変わらないのだと実感。職場は一人で成り立つものではないからこそ、お互いを尊重する姿勢が大切なのだと改めて感じた出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2015年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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