私の副業仲間の今村さん(仮名)の話です。ランチ会のたびに夫の年収や子どもの習い事でマウントを取ってくる松本さん(仮名)。ある日、松本さんが今村さんに投げかけた質問にびっくり。その後の空気と、松本さんの態度の変化とは……。
副業を嘲笑うママ友
松本さんは、子どもが同じ学年のランチ仲間。夫が上場企業勤務で、子どもを有名私立の進学塾に通わせています。それ自体は全く問題ないのですが、会うたびに「うちの夫の会社がね」「先週の家族旅行でね」という話が必ず出て、最後は比較で話が終わることが多々ありました。
ある日のランチ会で松本さんが、「今村さんって副業してるんだっけ? それってちゃんと稼げてるの?」と、文面で表記すると「(笑)」がつく言い方で聞いてきました。
笑いながら正確な金額を答えた
私は咄嗟に「まあそこそこ」と言いそうになって、やめました。Webライターとして副業で3年間コツコツ実績を積んできた私。
月収は本業と合わせると、正直に言えば松本さんの夫の想定月収を超えていました。私は「先月は60万円でしたよ」と笑顔で返答。
3秒間の沈黙
テーブルの空気が明らかに変わります。松本さんが「えっ……」と言ったまま、3秒間止まりました。それから「す、すごいね……」と言った後、話題が急に子どもの運動会の話に。
誰も突っ込まなかったし、私も特に何も言いませんでした。その日はただ普通に、その後のランチを楽しみました。
思わぬ形で下った天罰
それからしばらくして、松本さんの様子に少し変化が……いつもなら必ず出ていた「夫の会社がね」という話が、ぱったりと消えたのです。代わりに増えたのは、「最近ちょっと大変で……」という曖昧な言葉。
ある日、帰り道が一緒になったとき、ぽつりと打ち明けられました。「夫の会社……ちょっと業績が落ちてて、ボーナスも減ってさ……」いつものあの余裕のある笑い方はありません。軽く人の収入を測るように笑っていた人が、今は「収入に振り回される側」になっていたのです。
「ちゃんと稼いでるかだなんて、失礼なこと聞いて本当にごめんなさい。副業のこと教えてもらえないかな」その言葉を聞いて、副業を続けてきたことが少し報われたような気がしました。私はその後、松本さんに副業のノウハウを教えるようになったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:もちづき まいこ
大学卒業後、薬剤師として勤務。第二子の出産をきっかけに、ファイナンシャルプランナーやオンライン秘書などにも転身。それらの経験を経て、出会った人間模様や教訓を記事として執筆中。特に、夫婦関係や子育て、家族の在り方をテーマに生活者のリアルに寄り添うコラムを得意とする。

