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これは私の友人・佳奈(仮名)の体験談です。会社の社食で昼食をとっていたとき、隣の席の男性社員たちが育休中の妻への不満を口にしていました。子育て中の同僚・澪(仮名)は、その言葉に静かに席を立ち、ある一言を投げかけます。その瞬間、場の空気が一変したのです。

社食で聞こえてきた会話

ある日、私は同僚の澪と社食で昼食をとっていました。隣の席の男性社員2人の会話がふと耳に入り、思わず手を止めます。

「家が汚い」「料理が手抜き」と、育休中の妻への不満を笑いながら話す声に、胸の奥がざわつきました。そのやり取りを聞くうちに、隣に座る澪の表情が、静かに変わっていったのです。

その言葉に、黙っていられなかった

澪は、1歳と4歳の子どもを育てながら正社員として働く母です。その現実を知っているからこそ、目の前の会話が許せなかったのだと思います。

澪は静かに席を立ち「じゃあ、あなたたちは奥さんと子どものために何をしているんですか?」と男性社員たちの会話に割って入りました。男性たちは「毎日働いて稼いでるじゃん」と笑いながら即答してきたのですが、次の瞬間、場の空気が凍りつくことになるのです。

会心の一撃

ゲラゲラと笑う男性社員たちを冷ややかな目で見ながら、澪は静かに言い放ちました。「あー……人間ATMね。お金だけ吐き出せばいい役割ってことね」その一言に、その場の空気が一瞬で凍りついたのを感じました。

さらに澪は「お金だけじゃ子どもは育たないからね」「子育ては手伝うものじゃなくて、2人でするものだから」と続けます。さきほどまで笑っていた男性たちは、何も言い返せず、ただ言葉を失っていました。

男性社員たちの変化

あの日以降、彼らが妻の愚痴を口にする姿を見ることはなくなりました。代わりに聞こえてくるのは、家庭内での明るいエピソードばかりになり、夫として、父親としてできることを考えているようでした。澪のあの言葉が、彼らの意識を変えたのかもしれません。

子育てはどちらか一方が背負うものではなく、2人で向き合うもの。あの日の澪の言葉は、私の中にも静かに残っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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