細かすぎる夫
結婚してから分かったのですが、夫はとにかく細かい性格でした。たとえば、作り置きを保存容器のまま食卓に出すと「なんでお皿にうつさないの?」と指摘されます。
ほかにも些細なことで口を出されることが多く、そのたびにモヤモヤが積み重なっていきました。悪気がないのは分かっていても、毎日のこととなるとさすがに疲れてしまいます。
納豆パックが引き金に
そんなある日、夫から「納豆とって」と声をかけられ、私はパックのまま手渡しました。すると次の瞬間「なんでパックのままなの!? ありえない!」と非難の言葉が飛んできたのです。
私は思わず「納豆はぬるぬるするし、パックのままの方が片付けも楽でしょ!」と反論しますが、透は「洗えば済む話でしょ。麻里子はズボラすぎだよ」とさらに言い返してきます。
SNSでの共感の声
これまでにも小さな不満はありましたが「ズボラすぎ」の一言で、私の中で何かがプツンと切れました。仕事と両立しながら毎日の家事をこなしているのに、そんなふうに言われるなんて納得がいきません。
悔しさと苛立ちが込み上げ、そのままでは気持ちが収まらず、私はこの出来事をSNSに投稿しました。すると「全然ズボラじゃない」「うちもパック」「食器洗いの大変さを分かってない」など、共感の声が次々と寄せられたのです。私はその投稿を、透に見せることにしました。
夫の反応
私の投稿を見た透は、しばらく黙り込んでいました。自分の考えが当たり前だと思っていたのか、私に共感する多くの声に驚いた様子でした。そして、最後まで読み終えると「ごめん」と一言、素直に謝ってきたのです。
それ以来、食事の出し方について細かく言われることはなくなり、私の気持ちも楽になりました。透との間に小さな壁があった気がしていたのですが、あの日を境に少し空気が変わった気がします。SNSの言葉が、言えなかった本音を代わりに届けてくれたのかもしれません。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

