順調だった新生活
結婚後、第一子が生まれ、駅近の新築マンションを購入した我が家。立地や周辺環境、保育園や病院までの距離も夫婦でしっかり調べ、「ここで暮らしたい」と納得して決めた住まいでした。
夫と子どもとともに穏やかな日々を過ごし、生活自体はとても順調。ただひとつだけ、気がかりなことがありました。
義母からの度重なる提案
それは義母からの“引っ越し提案”です。孫や私のことをとても可愛がってくれるものの、少し距離感が近すぎるタイプ。義実家のマンションに空き部屋が出るたびに「ここ空いたのよ〜! 今度こそどう?」「今の家は売ってこっちに来なさいよ」と明るく勧めてきます。
笑って流すしかないのに毎週のように続くため、だんだんプレッシャーに感じるようになっていきました。
外堀を埋められる不安
「パパが新築を気に入ってるので……」「保育園も近くて便利なんです」と角が立たないようにかわし続けますが、義母は引きません。
「こっちの保育園も評判いいのよ」「スーパーも近いし便利よ」とメリットを重ね、外出先では知り合いに「この子たち、うちのマンションに引っ越してくるのよ〜」と話す場面も。
まだ決まっていない話が既定路線のように広がり、外堀を埋められていく感覚に、内心うんざりしていました。
提案を跳ね返したひと言
ついに義母が「空きそうな部屋を聞いてみる」と動き出そうとしたとき、これまで黙っていた夫が「新築から築25年のマンションに引っ越す理由ないでしょ」ときっぱり。さらに「今以上に干渉されるのも目に見えてるし、今の距離感がちょうどいい」と続けました。
思わぬ強い言葉に義母は驚いた様子でしたが、前日に義父からもたしなめられていたこともあり、その後“引っ越し提案”はぴたりと止まりました。
好意からであっても、踏み込みすぎた親切は相手を追い詰めてしまうことがあると感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

