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友人ゆみさん(仮名・30代女性)が、妊娠後期のひとり時間に訪れたカフェで思いがけない出来事に遭遇した体験です。何気ない接客の違和感が、やがて信じられない言葉へと変わっていきます。それでも最後に残ったのは、人の良心に救われた記憶でした。

カフェの店員さんの接客

妊娠後期に入り産休中だった私は、出産前の最後のひとり時間を過ごしていました。その日はカフェに立ち寄りましたが、平日の午後にもかかわらず店内はかなり混雑。

レジで対応したのは大学生くらいの若い男性店員で、目を合わせず終始だるそうな態度。言葉遣いもどこか雑で、「店内で」と伝えると「混んでますけど席だいじょぶっすか?」と面倒そう。

雑な案内と選択

まだ席を確保していないと伝えると、「先に取ったほうがいいっすよ。あ、喫煙席の角なら空いてます」と適当に案内されました。妊婦のため喫煙席は難しいとやんわり伝え、テイクアウトへ変更。

違和感を抱きながらもドリンクを受け取り、店を出ようとしたその時でした。背後から、信じられない言葉が聞こえてきます。

耳を疑う愚痴

「『妊婦なんで』とか言われても知らねぇし。妊婦なんてただのデブだろ」。さらに「電車でも席譲ってもらって当たり前みたいな顔してムカつく」と笑う声。あまりの酷い言葉に、一瞬自分のことだと理解できませんでした。

ショックを受けましたが、その時、近くにいた別の男性スタッフが「妊婦さんに席譲るのは当たり前だろ」と低く言いました。そして女性店員も「接客態度もだけど、人としてどうなの?」と続けます。さっきまでの態度は一変し、男性店員は何も言い返せずに黙り込みました。

救われた言葉

私はそのまま店を出て外の空気を吸った瞬間、悔しさと情けなさで涙がこみ上げました。たしかに「妊婦だから」と配慮を求めすぎてしまう人もいるかもしれませんが、その印象だけで一括りにされるのは違うはずです。

それでも「ああいう人ばかりじゃない」と思わせてくれた他の店員さんたちの言葉には救われ、今でも心に残っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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