子供が発熱し、夫が看護休暇を申請
我が家には未就学児の子供が3人います。どうしても体調を崩すことが多く、私か夫、どちらかが仕事を休まざるを得ません。
ある日、次男が発熱しましたが、私がどうしても休めない日だったため、夫が会社に看護休暇を申請しました。
上司からの信じられないひと言
その時、夫の会社は人事異動の直後で、申請を提出したのは新しい上司。その上司から返ってきたのは、なんと「お前だけに特別な休みをやるわけにはいかない」という信じられないひと言でした。
夫の会社は地域でも有数の企業で、求人などにも「福利厚生の充実」を掲げています。それなのに制度として認められている休暇も使わせてもらえないという現実に、ただただ驚きました。
その日は遠方から母に来てもらい、何とか対応したものの、また同じような状況になったらどうしようとモヤモヤが残りました。
後日、人事部からの通達
ところが、後日、思わぬ話を耳にします。夫の看護休暇を却下した上司が、なんと着任からわずか半年で異動になったのです。しかもグループ会社への出向というかたちで、いわゆる「飛ばされた」状態でした。
理由は夫の件だけでなく、他の男性社員に対しても長期の育休や看護休暇を次々と却下していたそうで、さすがに人事部も見過ごせなくなったとか。
看護休暇は「特別扱い」じゃない
新しくやってきた上司は子育てに理解のある人で、夫も休暇の申請がしやすくなったそうです。制度はあっても、現場でストップがかかると意味がありません。
今回は人事部がきちんと見ていたことで、上司の対応にブレーキがかかりましたが、まだまだ看護休暇などが取りにくい職場は存在しているのが現実です。
「特別扱い」ではない「当たり前の権利」。それが守られる職場が増えてほしいと心から思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。

