“理想のパパ”みたいな人
職場に、子どもの写真を見せてきたり、「昨日は家族で公園に行った」「子どもが可愛くてしょうがない」などとよく話す、“いいパパ”で有名な男性同僚がいました。
周囲からも「家族思いで素敵」「子煩悩で優しそう」と思われていて、本人もそうした印象をかなり積極的に出していたように思います。私自身も、少なくとも“家ではちゃんとしている人”なのだろうと、なんとなく信じていました。
偶然見つけた“別の顔”
ところがある日、何気なくSNSを見ているとその同僚と思われる裏アカウントを偶然発見。別人かと思ったのですが、子どもの年齢や家族構成、休日の過ごし方、職場で話していた内容などが不自然なほど一致。どう考えても本人にしか思えませんでした。
しかも、そこに並んでいた投稿は、普段の“いいパパ”像からはとても結びつかないようなものばかりだったのです。
“家族思い”の裏にあった本音
そこには、「仕事で疲れてるのに家族サービスだるすぎる」「嫁は大した稼ぎもないくせになんで俺が家事育児まで手伝ってやる必要が?」といった本音が。
特に驚いたのは、育児や家事を“自分の役割”ではなく、“やってやっている”として捉えていたことです。職場ではあれだけ家族思いの父親を演じていたぶん、そのギャップがあまりにも大きく、読んでいてぞっとしたのを覚えています。
“いい人そう”は、あてにならない
もちろん誰にでも表と裏、本音と建て前はあるのかもしれません。でも、表では“理想のパパ”、裏では妻や子どもへの不満や見下しを抱えている人もいるのだと知って、人の印象は本当にあてにならないのだと感じました。
「家族を大事にしていそう」「優しそう」というイメージだけで、その人の本質まで決めつけてしまうのは危ないのかもしれません。見えている顔がすべてではない。そんな当たり前のことを、妙に生々しく思い知らされた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

