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私の友人・優子さん(仮名)は、初めて義実家で食事をする際にどこまで手伝っていいのか戸惑ったそうです。義母は「座ってていいよ」と言ってくれて、素直にその言葉に甘えていたそうですが、夫からは「母さんを手伝って」と言われてしまい……そのとき、義母のひとことで空気が一変しました。

初めての義実家での食事

私は結婚して間もない頃に、初めて義実家で食事をご馳走になる機会がありました。もちろんまだ緊張もあり、(どこまで動いたらいいんだろう……?)と少しそわそわしていたのを覚えています。

キッチンでは義母が手際よく料理の準備をしていて、その様子を見ながら、私はタイミングを見て声をかけました。「何かお手伝いすることありますか?」

すると義母は、にこっと笑って「いいのいいの! 優子さんはゆっくりしてて〜」と返してくれました。その言い方はやわらかくて、本当に気を遣ってくれているのが伝わってきました。

夫のひとことに感じた違和感

私は(台所に入られるのが苦手な人もいるよね……)と遠慮する気持ちもあったので、ありがたくその言葉に甘えることにして、リビングで少し落ち着いていました。そのとき、隣に座っていた夫が、ふと小声で言ったのです。「こういうときってさ、母さんのこと手伝うもんじゃない?」

その言葉に、内心ムッとしました。私と義母の会話を夫も聞いていたはずなのです。(さっきお義母さんに『いい』って言われたのに……)でもまだ結婚したばかりで、義父母もいる手前、私は強く言い返すこともできずそのまま黙ってしまいました。

義母が言ってくれたこと

すると、そのやり取りを聞いていた義母が、すぐに口を開きました。「いいの! 優子さんはお客さんなんだから!」その言い方は、さっき私に向けてくれたものよりも、少しキッパリとしています。そして続けて、今度は夫に向かって言いました。

「あんたこそ、自分の実家なんだから手伝いなさいよ!」「帰ってきたらいつも座ってるだけなのに……」義母の言葉に、夫は「……はい」と苦笑いしながら立ち上がります。その様子を見て、私は思わずほっとしました。

今でも残っている安心感

それからというもの、義母は変わらず「座ってていいのよ」と私に声をかけてくれます。そのたびに、気を遣わせないようにしてくれている思いやりを感じます。

何も言えずにいた私の代わりに、自然に空気を変えてくれた義母の言葉。あのときのやり取りは、今でも安心できる思い出として心に残っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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