「残業は無能の証拠」と豪語する先輩
私の職場の先輩(30代女性)は、「私は仕事が早いから。残業する人は無能の証拠よ」と豪語し、毎日17時ぴったりになるとドヤ顔で退社していました。
業務量が多く、どうしても少し残業をしてカバーしている私(20代女性)たち後輩に向かって、いつも鼻で笑うようにマウントを取ってくるため、私たちは日々モヤモヤとしたストレスを抱えていました。
どう見ても終わらない業務量への違和感
しかし、私がずっと不思議に思っていたことがありました。先輩が担当している業務は、どう考えても1人で定時内に終わらせられる量ではなかったのです。
「一体どうやって定時で終わらせているんだろう……」と疑問に思っていたある日のこと。私はうっかり会社に個人のスマホを置き忘れてしまい、夜の22時過ぎに、誰もいないはずの暗いオフィスへこっそり取りに戻りました。
深夜の暗いオフィスに響くタイピング音
静まり返った暗闇のオフィスに入ると、なんと先輩のデスクだけパソコンのモニターが煌々と光っており、猛烈な勢いでタイピングする音が響き渡っていました。
驚いて様子を伺うと、なんと先輩は、17時に一度退勤のタイムカードを切って「定時退社したフリ」をした後、ビルの下のカフェで時間を潰し、上司が帰宅した深夜にこっそりオフィスに戻って「隠れ残業(サービス残業)」をしていたのです。
メッキが剥がれ、コソコソ働くように
あまりの裏の顔にドン引きした私は、翌日、その事実を部長(50代男性)に相談しました。すぐにPCのログイン履歴が調査され、先輩の常態化した隠れ残業が発覚。重大なコンプライアンス違反として、先輩は部長から激しく叱責されました。
「自分の実力」だとマウントを取っていたメッキが完全に剥がれ落ちた先輩。以降は「無能」とバカにしていた私たちの前で、すっかり肩を丸めてコソコソと働くようになりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

