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筆者の実体験です。初めての育児で神経を使っていた時期、ショッピングモールで見知らぬ女性から思いがけない言葉をかけられました。最初は軽く受け流していたものの、何度も続く“善意”にだんだん気持ちが追い詰められていきます。子育て中の親に本当に必要なものは何かを考えさせられた出来事でした。

暑い夏の外出で

長女が生後7か月ごろの夏、私は抱っこひもでショッピングモールに出かけました。とても暑い時期だったため、自分のこと以上に赤ちゃんの体温調整に気を遣っていたのを覚えています。

初めての育児で手探りなことも多く、毎日気を張っていた時期。少しでも涼しく、少しでも快適に過ごせるようにと気を配りながらの外出で、こちらとしてはそれだけでいっぱいいっぱいでした。

突然の“育児チェック”

モール内で見知らぬ高齢女性に突然話しかけられました。女性は長女の顔を見るなり、いきなり「母乳? ミルク?」と聞いてきたのです。

驚きつつも「ミルクです」と答えると、「母乳で育てないとだめ。健康にならないわよ。頑張らないと」と、価値観を押しつけるような言い方をしてきました。初対面なのに踏み込んだことを言われ、不快ではありましたが、軽く受け流しました。

追いかけてくる善意の怖さ

ところが5分後、同じ女性がまた目の前に現れたのです。今度は長女が裸足なのに対し「必ず靴下を履かせないとだめよ。そんなことも知らない?」と言ってきたのです。

目をつけて何度も追いかけるように話しかけてくること自体に、だんだん怖さを感じました。しかも内容はどれも今では古いとされる育児観ばかり。初対面の相手に批判的な言い方なのも気になりました。

親に必要なのはダメ出しではない

私は我慢できず、「今のミルクは栄養もあって元気に育っていますし、靴下は熱がこもるので履かせなくていいと産婦人科で習いました」と伝えました。すると女性は黙り、それ以上は話しかけてきませんでした。

子育て中の親に必要なのは、一方的な批判ではなくそっと見守ることなのだと強く感じました。善意のつもりでも、相手の事情を知らずに踏み込む言葉は、ただのありがた迷惑になるのだと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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