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「若いんだから盛り上げてよ」は、便利なお願いではなくただの押しつけです。しかもその“盛り上げ役”が、なぜか毎回同じ人たちに回ってくるならなおさら。今回は、筆者が若手時代に経験したヨキョハラ(余興ハラスメント)の実体験のお話です。

社内イベントという名の強制労働

営業部署で若手として働いていた頃、部署に北山さん(仮名・30代男性)がいました。新入社員歓迎会、決起大会、上期締め、クリスマス会、年度末、納会――とにかくイベントのたびに、北山さんは若手女性社員に「余興をやれ」「盛り上げろ」「面白いことをしろ」と言ってきます。

みんな内心「余興なんて必要……?」と思っていました。しかも標的になるのは若手の事務職や女性社員ばかり。断りづらい空気もあり、結局やるしかなく時間を割いていました。

“若いんだから”で雑に使われる側のしんどさ

北山さんは「若いんだから盛り上げろ」「事務員なんて暇なんだから」と、女性の事務担当者を明らかに下に見たような態度で押しつけます。口調も強く、逆らえる雰囲気ではありませんでした。

女性社員たちは毎回、アイドルの歌とダンスの完コピ、クイズ大会、ビンゴ大会、仮装大会など、その場を盛り上げるために仕事の合間や業務後の時間を使って準備していました。

「みんな楽しんでいる」という決めつけ

そんなある日、上司が北山さんに言います。「いつも後輩に何かやらせてるけど、本当は余興をやりたい人なんていないらしいよ」。さらに、「そこまで無理にやらせるくらいなら、そもそも余興のコーナー自体なくてもいいんじゃない?」と続けました。

それまで“自分が場を仕切って、みんなも楽しんでやっている”という顔をしていた北山さんは、その場で見事にタジタジ。

消えた強要

その次の打ち上げから余興のコーナーはなくなりましたが、何の問題もなく会社のイベントは回っていました。

若手や女性社員にだけ“盛り上げ役”を押しつけるのは、ただの飲み会ノリではなく、立派なハラスメントに感じます。あのとき上司がはっきりと言ってくれたことで、ようやく理不尽さが見える形になり、平和が戻った出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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