家庭ごとにルールはさまざまですが、中には思わず戸惑ってしまうものもあります。今回のエピソードは、友人まなみちゃん(仮名・30代女性)が義実家での“エアコン禁止”という独自ルールに振り回された体験談。体調を気遣い声をかけつつも、なかなか変わらない価値観に悩んだ出来事です。
エアコンを使わない義実家のルール
義実家で驚いたのが、「エアコンを使わない」謎ルールでした。各部屋にエアコンはあるものの、みんなが集まるリビングで稼働しているのを見たことがありません。義母はエアコンが苦手で、真夏も真冬もつけたがらないのです。
訪問のたびに「体調のためにつけたほうがいいですよ」と声はかけているものの、「大丈夫よ」と断られてしまい、結局そのまま過ごすことが続いていました。
冬も夏もなかなか過酷
冬は「乾燥して風邪をひく」という理由でエアコンは使わず、ヒーターのみ。部屋全体はかなり寒く、わざわざ分厚い靴下や裏起毛の部屋着、ひざ掛けを用意してくれます。心遣いはありがたいのですが、「暖房と加湿器でいいのでは……?」と思ってしまう場面も。
一方、夏はさらに過酷で、窓を開けて扇風機を回し、体を冷やすためにアイスを何個も食べるスタイル。子どもたちは汗だくになり、ベランダのプールに入りっぱなしです。
ついに体調を崩す
あまりに暑かったある8月の日、私はついに体調を崩してしまいます。子どもたちのように水遊びもできず、徐々にめまいや気分の悪さを感じるように。
今思えば軽い熱中症でしたが、その状態でもエアコンは使用不可。代わりに保冷剤をたくさん当て、義母がずっとうちわで扇いでくれます。
「本当に優しいな」と思う一方、「エアコンをつければ済むのでは……」という思いは拭えませんでした。
優しさと価値観のはざまで
義母は決して意地悪なわけではなく、むしろ気づかいのある優しい人です。それでも一度根付いた生活習慣や価値観は簡単には変わらないもの。何度か「無理せずエアコンを使いましょう」と伝えてはいるものの、強くは言えず、結局ルールに合わせて過ごしています。
今年の夏こそは、少しでも快適に過ごせるといいな……と願わずにはいられません。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2021年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

