息子への愛情が行き過ぎて
私の義母は、2人の息子をとても溺愛している人。しかしその愛情は少し強すぎたようで、長男であるお兄さんは結婚後、徐々に実家と距離を置くようになりました。やがて連絡も途絶え、現在ではほぼ絶縁状態になっています。
それでも義母は、息子とのつながりを諦めきれなかったようです。お嫁さんの実家へ電話をかけたり、同級生の親に連絡を取ったりと、あらゆる手段で近況を探ろうとしていました。
海外赴任先まで追いかけて
義理のお兄さんは大企業に勤めており、海外赴任が多い人でした。以前、赴任先を知った義母は、現地まで会いに行ったこともあったそうです。こうした行動が積み重なった結果、次の赴任先については詳しく教えてもらえなくなってしまいました。
ところが義母は、お嫁さんの実家に連絡を取り、赴任する国名だけなんとか知ることができました。
執念で突き止めた居場所
住所までは分からなかったものの、そこで諦める義母ではありません。なんと現地の日本人学校を一つひとつ調べ、公開されている活動写真の中から孫の姿を探し出したのです!
さらに、その学校のホームページを通じて「息子家族がお世話になっています」とメッセージを送ったとのこと。まさに執念ともいえる行動に、私たちも驚きを隠せませんでした。
ついに爆発した息子の怒り
その数日後、これまで連絡を絶っていたお義兄さんから電話がかかってきました。そして開口一番、「ストーカーまがいのことをするな! 二度と連絡してくるな!」と強い口調で叱責されたそうです。
しかし電話を切った後の義母は「また怒ってたわ〜」とどこか他人事のよう。深刻に受け止めている様子は全く感じられませんでした。後日、日本人学校宛に食べ物などを送ったそうですが、当然ながら返事はなかったとのこと。
そんな義母の行動を目の当たりにして、お兄さんが距離を置きたくなる気持ちも分かる気がする……と、複雑な気持ちになったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

