気の合うママ友との出会い
私には、斎藤さん(仮名・30代)という気の合うママ友がいます。斎藤さんは派手なタイプではなく、服やコスメもプチプラを工夫しておしゃれにしている人です。ポイ活で貯めたポイントで、たまにカフェに行くのが密かな楽しみだと言っていました。
私も似たような価値観だったためすぐに意気投合し、「今週はあのスーパーで野菜が安い」「こっちの薬局でトイレットペーパー安かった!」など、日常の情報交換をする仲になりました。
キラキラママたちの反応
一方で、同じ幼稚園の“キラキラ系ママ”の中には、斎藤さんにどこか距離を取るような人たちもいました。「斎藤さんって地味だよね」「平日のランチとか誘っても全然来ないよね」などと、軽く見ているような雰囲気です。
中でもボス的存在のママ友は「斎藤さんっていつも安いスーパー探して自転車で走り回ってるよね」と、少しバカにしたような言い方をしていました。
みんなが感じた違和感
そんなある日、ママ友たちの会話の中でふとした気づきが。「でも斎藤さん、去年家族で2週間ハワイ行ってなかった?」「あ、そうそう。その前は子どもと一緒にカナダにプチ留学してたよね」「その前の年はモルディブに10日間行ってた気がする……」
話しているうちに、みんな不思議そうな顔に。自転車で走り回っているイメージなのに、海外旅行のスケールだけは妙に大きいのです。
私だけが知っていた“正体”
その様子を見ながら、私は思わずふふっと笑ってしまいました。仲の良い私だけが知っている斎藤さんの“正体”。斎藤さんは、会社を2つ経営している社長でした。バリバリ働きながら「子どもにいろいろな経験をさせてあげたい」と、家族で海外旅行や留学にも積極的に出かけているそうです。
自転車で走り回っているのは会社が忙しいからで、収入が上がっても本人は「プチプラ大好きなんだよね」と笑っています。幸せの形やお金の使い道は人それぞれなのだと、改めて感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

