バーベキューの数日前
夫は「察してほしい」というタイプのちょっとめんどくさい性格でした。ただ、子どもが生まれてからの私は正直、育児で手いっぱい。夫の細かな気持ちの変化まで気づけないことも増えていました。
そんな中、ママ友家族とのBBQを控えた数日前から、夫が急に不機嫌になり始めたのです。会話も減り、気づけば夫が部屋にこもる時間が増えていました。
結局、私と子どもだけで参加
理由を聞いても、夫は無言のまま。BBQ当日の朝「そろそろ出発するよ」と声をかけても部屋から出てくる様子もありません。
仕方なく、私と子どもだけで会場へ向かうと、案の定ママ友から「旦那さんどうしたの?」と心配され……。事情を話すと、ママ友の旦那さんが「ちょっと様子を見てくるよ」と言ってくれました。
夫が引きこもっていた理由
しばらくして、夫もBBQ会場に登場。聞けば、部屋にこもっていた理由は「貝になりたかった」からだそう。最近読んだ本に「煩悩をかき消す方法」が書いてあり、それを実践するには「貝のように誰にも邪魔されず、自分の世界に入ることが一番」だと思ったのだとか――。
「どうせ俺がいなくても家庭は回るだろうし……」という気持ちもあったらしいのですが、正直あまりピンとくる理由ではありませんでした。とはいえ、せっかく来たのだからと、みんなでBBQを楽しみました。
ママ友たちの一言
BBQ自体は、子どもたちも大はしゃぎで和やかに終わりました。ただ、その後のママ友だけのグループLINEでは「貝になりたかった……?」「ポエマーなの?」と、ちょっとしたツッコミが飛び交いました。もちろん責めているわけではないのですが、「大人なんだから、自分の機嫌くらい自分でとりたいよね〜」という意見には、みんな同感!
こうやって「わかるよ」と共感してくれるだけで、不思議と気持ちが前向きになるので、ママ友の存在はありがたいなと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

