~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~

子どもの頃、とても楽しみにしていたイベントに参加できなかったり、雨で中止になったりして悲しく、悔しい経験をしたことがある方は多いかと思います。そしてその事を大人になった今も覚えている方も多いことでしょう。今回は、そんなヒーローショーにまつわる、私のお客様のエピソードです。

ワンオペの日々

私には2歳の息子がいます。夫は激務で平日は深夜帰宅、土日もゴルフや釣りでほとんど家にいません。育休中の私は、イヤイヤ期真っ只中の息子と24時間向き合う日々。大変さを感じながらも、母としての責任を背負って過ごしていました。

なぜか満たされない

夫は多忙でも家庭に無頓着というわけではなく、「いつもありがとう」「感謝してるよ」と言葉をかけてくれます。記念日や誕生日以外にもお菓子や小さなプレゼントを贈ってくれる優しさには心から感謝しています。

それでも私はどこか満たされず、息子のイヤイヤに振り回される毎日に疲れが蓄積されていくのを覚えていました。

ニアミスのヒーローショー

ある日、息子が大好きな戦隊ヒーローショーが近くのショッピングモールで開催されることに。私は朝早くから整理券を求めて並びましたが、まさかの私の手前で配布終了。

息子にショーを観覧できない旨を伝えるとギャン泣き開始。地べたに寝そべり、両手両足をばたつかせ抱っこを全力で拒否。周囲の視線が痛いほど突き刺さりました。

その時、心ない声が聞こえてきます。「ああやってごねれば整理券を貰えると思ってるんじゃない?」「ないわー、そこまでして見たいわけ?」必死に「そんなつもりじゃない」と伝えたくても、息子の泣き声にかき消されてしまう私の声。

通りすがりのたった一言

すると別の女性が「わかるー」と声をかけてくれました。「そういう状態になった時ってどうしようもないんですよね、わかるーーー!」と共感し、「ぼく、ママを困らせすぎちゃだめよー」と息子に優しく声をかけて去っていったのです。

その瞬間、心が一気に軽くなり、視界が明るく開けたように感じました。私が欲しかったのは夫の感謝の言葉でもプレゼントでもなく、整理券を譲ってもらうことでもなく、ただ一言の「わかるー」という共感でした。見知らぬ女性の心からの共感の一言が、私を救ったのです。

たった一言で人生が変わる。大げさに聞こえるかもしれませんが、時にほんの一言が人生を動かすことは確かにあるのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

This article is a sponsored article by
''.