子どものおこづかいの行方
我が家では、子どもが小学校に入学したタイミングでおこづかい制度を始めました。友達と貸し借りをしない約束だけをして、使い道は本人に任せています。
うちの子はどうやら、お金はあるだけすぐに使い切ってしまうタイプ。カードゲームやお菓子などを買い、数日ですっからかんになってしまうことがほとんどでした。
ムダ遣いが嫌いな夫
その使い方を、夫は快く思っていませんでした。合理主義で無駄が嫌いな夫は「よく考えもせず、そんなものばかりにお金を使ってどうするんだ」と、子どもに不満を投げつけます。
しょんぼりする我が子と、不機嫌な夫。どちらの気持ちもよく分かる私は、その間で板挟み。なんとも気まずい状況した。
ムダ遣いは、成長のため
そんな夫ですが、あるテレビ番組がキッカケで、子どものムダ遣いに対する不満を口にしなくなりました。
たまたまテレビ画面に映っていた番組のテーマは「ムダ遣い」。その番組では、「ムダ遣いは、脳の成長に必要なもの」として紹介されていました。失敗や後悔をしながら反省し、次につなげることで、子どもの考える力が発達していくそうです。
暇つぶしがてらに見ていた夫は、だんだんと画面にくぎ付けになっていきました。見終わった後には「ムダ遣いって嫌いだけど、子どものためなら多少は見ないフリも頑張ろうかな」とポツリ。夫の中で、小さな変化があったようでした。
ムダ遣いも、ムダじゃない
子どもは、自分の使いかたを否定されなくなって嬉しそうです。もちろん、だからといって好き放題に使わせるわけではありません。羽目を外しすぎた時は、家族で話し合いもします。
取り返しのつかないお金の失敗をしないように、子どものうちから小さな失敗を重ねて学んでいく。ムダ遣いは、そのための勉強代なのかもしれません。
【体験者:20代・主婦、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

