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第一子を妊娠中の私の友人・芽衣さん(仮名)。お腹の子の誕生を夫婦で楽しみにする日々ですが、義母から「孫は女の子がいいわ」と悪気なく言われて……。そのひとことに不安を感じた芽衣さんですが、その場にいた夫の対応に救われ、同時に芽衣さんも『大切なこと』に気づきました。

まだ見ぬわが子を思う日々

私は第一子を妊娠中です。まだ性別は分かっていませんが、夫とふたりでお腹の子が生まれてくる日を楽しみにしています。名前の候補を考えたり、小さな洋服をながめたりしていると、少しずつ母になる実感が湧いてきました。

お腹をさすりながら、「どんな顔をしているんだろう?」と想像する時間が、今の私にとって何より幸せなひとときです。

「女の子がいい」のひとこと

ある日、義実家を訪れたときのこと。妊娠の経過などを話していると、義母がぽつりと「孫は女の子がいいわ〜」と言いました。理由を聞くと、義母の友人に女の子のお孫さんが生まれ、とても可愛かったのだそうです。

「一緒にお洋服を選んだりできるじゃない?」「髪を結ってあげたりとか、憧れちゃうのよね〜」
義母は楽しそうに話していました。義母自身、子どもは息子である私の夫ひとりです。どこかで「女の子も育ててみたかった」という気持ちもあるのだろうと感じました。

義母に悪気がないのは分かっていました。それでも私は、(もし男の子だったら、がっかりされるのかな……)と、小さな不安を感じたのです。

夫のさりげない言葉

すると、その場にいた夫が少し笑いながら口を挟みました。「俺、子どもの頃、別に『男の子らしい』って感じじゃなかったよな?」「部屋で遊ぶのが好きだったし、運動も苦手だったし」

義母は「あら、そんなことないけど……」と言いながら、少し考えるように黙りました。夫は続けて、「結局さ、性別がどうとかより、その子がどんな子かだよね」「元気に生まれて来てくれたらいいなってだけでしょ?」と言います。

義母も夫の言葉に納得した様子で、「それはそうね」と笑いました。ふたりのやり取りを聞きながら、私の胸のざわつきはすっと和らいでいきました。

この子はこの子のままで

お腹の子は、誰かの『理想』を叶えるために生まれてくるわけではありません。ただ、この子として生まれてきてくれるだけでいい。夫の言葉で、改めてそう思えました。

私はその帰り道、夫と「どんな子でも楽しみだね」と話しました。この子がどんなふうに生まれてきて、私たちにどんな表情を見せてくれるのか。その日が来るのを、心から待ち遠しく感じました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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