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職場に一人はいる「悪気はないけど謝らない人」。小さな違和感が積み重なり、ついに周囲の目にさらされた瞬間。空気が一変したその出来事は、意外とシンプルな一言でした。今回は、私が営業部署にいたころの実体験をご紹介します。

明るくて良い人だけれど……

同じ営業担当だった藤井さん(仮名・50代女性)は、明るく誰とでも話せるタイプで、部署内でも好かれていました。ただ、若手社員の間では少し気になる点がありました。

藤井さんは、後輩に対してなかなか「ごめん」が言えない人だったのです。悪気がない分、指摘もしづらく、違和感だけが静かに残っていました。

時間オーバーのしわ寄せ

年始に、その年の目標を部署ごとに役員の前で発表する大きな会議がありました。持ち時間は1人7分厳守。10人が順番に発表する長丁場で、藤井さんは最後から2番目、私は一番最後でした。

ところが当日、藤井さんは15分も話し続け、途中で課長から私に「巻いて」と合図が出ました。結果、私は準備していた内容をアドリブで削りに削り、3分で終えることになったのです。

責任のすり替え

落胆している私に藤井さんは、「短くまとまってて良かったじゃん。でも早口だったから次は気を付けて」と笑顔で声をかけてきました。自分が時間を超過した事実には一切触れません。

また別の日には、英語が分からない藤井さんから、英語での資料作成を頼まれました。期限は翌日。さすがに無理だと伝えると、その場では理解を示してくれたはずが、後日藤井さんは「担当の子が間に合わないと言っていて」と上司に報告しており、責任は私に向けられていました。

指摘された瞬間の変化

その場を見ていた別の先輩が、「期限前日に後輩に難しい仕事を振るのは可哀想じゃないですか」と指摘。周囲からも「え、前日?」と声が上がり、藤井さんの表情が一気にこわばりました。目を泳がせ、言葉に詰まり、しばらくしてから私に小さく「ごめんね」と謝罪。

それ以降、後輩への態度は明らかに変わりました。第三者から指摘されたほうが、客観的に自分の振る舞いを正せるのだと感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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