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近年、セルフサービスのお店が増えたように感じます。セルフレジやドリンクコーナーのセルフサービスはよく見かけるシステムです。しかしセルフシステムをうまく使いこなせなかったり、中には使えるのにあえて使わない人もいるようで……今回は私の友人の実体験をご紹介します。

昼下がりの来客

私はファミレスで働いています。ある昼過ぎ、ピークは過ぎたもののまだ忙しい時間帯に、一人の中年男性Dがご来店。「ここ座っていい?」と尋ねられたので「お席をご案内しますので少々お待ちください」と声をかけました。

ところがDは私の言葉を無視し、「ここ空いてるから座っていい?!」と強い口調で繰り返してきたのです。

身勝手な態度

私は聞こえなかったのかな? と思い、同じ説明をしましたが、Dは「空いてるんだから座っていいだろ?! 少々ってどんだけ待たせるんだ!」と声を荒げ、片づけ前の席に勝手に着席。

さらに「早く片して! ドリバ1つね! ホットコーヒー!」と注文。私は「ドリンクバーはセルフサービスですのでご自由にどうぞ」と伝えましたが、「カップ! 早く持ってきて!」と要求されました。「カップもあちらにございます」と返すと「場所なんか聞いてない、持ってきてって言ってんの。前回はやってくれたけどな!」と食い下がるのです。

状況を見かねた店長が現れ、「当店ではそのようなサービスはしておりません。お気に召さないようでしたら別のお店へどうぞ」と毅然と告げました。Dはしぶしぶ自分でドリンクを取りに行き、その後居眠りを始めました。

目を覚ました理由

本来は禁止行為ですが、店長は、「すぐに起こすよりも、数分後に起こした方がモメないから」と静観。そうこうしているうちに、女性の団体客がご来店。Dを挟む形で席に案内されました。

女性たちは普通のトーンで談笑していたのですが、目を覚ましたDは「うるさいやつらを黙らせろ!」と店長を呼びつけます。

すると女性客の一人が「声のトーンは気を付けます。でも居眠りって禁止ですよね?」と冷静に返し、周囲の女性客も同意。結局Dは言い返すことができず、居づらくなり退店しました。

店の秩序を守るもの

店長は「まさか団体のお客様、注意までしてくれるなんて、感謝しかない」と驚いていました。それ以来、Dは時折来店しますが、今では大人しくセルフサービスでドリンクを取りに行っています。あの日の女性客の毅然とした態度が、Dの行動を変えるきっかけになったのかもしれません。

私はこの出来事を通じて、冷静な態度、そして店員だけでなく他のお客様の存在も、店の秩序を守る大切な力になるのだと実感しました。

【体験者:40代・パート勤務、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中

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