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派遣で働く友人の実体験です。就業先での「派遣でもできるよね?」その一言で、契約の線引きがあいまいになっていきました。なぜ自分だけが休憩時間の電話当番に入れられたのか――あとから分かった“理由”に、職場の怖さを感じました。派遣という立場だからこそ、はっきりさせるべき境界線がある! と友人はいつも強く訴えています。

突然、私だけが当番に入れられた

私は派遣社員として、ある会社で働いていました。その職場では正社員と派遣社員が同じフロアで一緒に業務をしており、昼休みの電話当番と朝のゴミ出しは、これまでずっと正社員だけで分担されていました。

派遣社員が担当することは一度もなかったのに、ある時期から突然、その当番表の中に私の名前が追加されるようになりました。しかも、派遣社員の中で追加されたのは私ひとりだけでした。

理由の説明もないまま、休憩が削られていく

私は理由の説明もないまま、昼休みの電話当番に入れられていました。昼休みは本来、仕事から完全に離れるための休憩時間ですが、電話当番の日は食事を急いで済ませ、電話が鳴ればすぐ対応しなければならず、ゆっくり休むことができませんでした。

さらに、朝のゴミ出しまで私の担当に追加されており、どちらの業務も派遣契約の内容には含まれていませんでした。戸惑いながらも確認すると、社員からは「派遣でもできるよね?」と軽く言われ、「今までは社員だけでやっていましたよね?」と口に出せないまま、モヤモヤを抱えることになりました。

なぜ“私だけ”だったのかが判明

周囲の派遣社員からも「なんであなただけ?」と不思議がられていましたが、しばらくして別の社員がこの状況に気づき、上司に相談してくれたことで理由が分かりました。

当番を決めていた社員は「朝いつも早く来ているし頼みやすかった」「断らなさそうだと思った」と話していたそうで、悪意があったというよりも、“やってくれそうな人に何となく頼んでしまった”という感覚だったようです。

しかし上司からは「それは理由にならない。派遣契約外の業務はさせないでほしい」と、はっきり注意が入りました。

「そんなつもりはなかった」では済まされない

注意を受けた社員は「そんなつもりはなかった」と慌てて説明し、当番の件はすぐに撤回され、昼休みの電話当番と朝のゴミ出しは、元どおり正社員だけで分担する形に戻りました。

私はようやく肩の力が抜け、「頼みやすい」「断らなさそう」という理由だけで、契約にない仕事が押し付けられてしまう怖さを実感しました。派遣という立場だからこそ、業務の線引きをあいまいにしてはいけないと、強く感じた出来事でした。

【体験者:40代・女性派遣社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

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