ネタバレ義母という存在
私は、何でもネタバレしてくる義母に長年頭を悩ませていました。会うたびに開口一番、「あのドラマ今週分見た? 主人公とあの人、ついにくっついたわよ!」と、こちらが構える間もなく内容をバラします。
最終回なども「あのキャラクター、結局犯人に殺されちゃたのよ! 怖かったわ~」と躊躇なく語られ、私は「もう見なくていいや……」と気持ちを削がれてしまうことも少なくありませんでした。
ドラマだけじゃない被害
ネタバレの被害は、フィクションだけにとどまりません。長女妊娠中、妊婦健診からの帰りに義母から着信が。「今日で性別わかったんじゃない?!」と聞くので、「女の子でした」と報告。
するとその直後に夫から「女の子か!」と連絡がきました。義母が先に伝えてしまったのです。本当はサプライズで報告するつもりだったため、心底がっかりしてしまいました。
長女の合格発表
さらに長女の中学受験でも同じことが起こります。合格発表の日、家族で結果を見に行こうとしていた矢先、義母から「受かってたわよ!」という電話。なんと朝いちで確認しに行っていたのです。
電話越しに結果を知ってしまった長女は、「自分で見たかった……」とぽつりと漏らしました。
奪われるのは“気持ち”
ネタバレは、内容そのもの以上に、「楽しみにしていた気持ち」や「大切に迎えたかった瞬間」を奪う行為です。悪気がないからこそ指摘しづらく、こちらが飲み込むしかない場面も増えていきます。「知らないで迎えたかった瞬間」は、もう二度と戻りません。
私は今、大事なことほど義母には事前に話さないという距離感を、自分を守るために少しずつ学習しています。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2020年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

