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優秀だと期待されて配属されてきた新人社員が、周囲をモヤつかせていました。その違和感の正体は、仕事への姿勢と言葉の選び方。ある会議での上司の一言が職場の空気を大きく変えることになった、私の実体験です。

期待の新人

営業部署に配属された新人、田崎さん(仮名・20代男性)のエピソードです。有名大学出身で新卒で入社したのは誰もが知る大企業。そして配属先も営業の花形部署。本人もその立場を理解しており、発言には常に自信とプライドが垣間見えました。

本人はとても努力家で休日も自己研鑽を欠かさないタイプだったため、当初は周囲からも「優秀な新人が来た」と期待されていました。

答えばかりを欲しがる質問

しかし、実務が始まると少しずつ違和感が生まれます。田崎さんは、わからないことがあると自分で考える前に「どうしたらいいですか」と即質問するタイプでした。ヒントを出しても自分で深堀せず、正解だけを回収しようとします。

そして必ず口にするのが、「責任を負いたくないので」という一言。その言葉を、まるで免罪符のように使い続けていました。

失敗と責任を避ける姿勢

ある日、取引先への提案内容を相談した際も、「去年と同じでいきます」と即答。理由を聞くと、「変えて失敗した場合に責任を負いたくないので」と真顔で返されました。

さらに他の案件でも「この判断、先輩の指示ってことでいいですか?」と念押しし、あらゆる場面で責任の所在を自分から遠ざけようとします。その姿勢が、ついに上司の目に留まりました。

気づきとなる上司の一言

会議後、上司は静かに言いました。「そもそも新入社員に責任を負わせようなんて人はいない。自分の頭でたくさん考えて、たくさん失敗して、責任は先輩や上司に取らせればいい」。そして「新人は責任を負う必要はない。でも、考える責任はある」「責任を負いたくないって言葉は、考えるのを放棄した人が使う言葉だよ」と続けました。

それ以降、彼の口癖は消え、「自分はこう考えましたが」という前置きが増えました。正解をなぞるより、失敗しても考えることの方が評価される。その当たり前を、職場全体が再確認した出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2019年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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