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職場で誰かが休職すると、残された側は心配しながらも、その分の仕事を必死に支えるものです。だからこそ、後から知ってしまった「事実」に、どうしても割り切れない気持ちが残ることもあります。これは、私の友人・横田さん(仮名)が目の当たりにした、忘れられない職場の出来事です。

突然の休職と、周囲が知っていた事情

私の職場には、澤田さん(仮名)という男性社員がいました。既婚者で子どももいましたが、いつの頃からか別部署の新入社員の女性と不倫関係に。2人は同じ日に休みを取ったり、一緒に退社したりと、隠す様子もなく、その関係は社内でも周知の事実でした。

そんなある日、上司から「澤田さんは精神的な不調のため、明日から休職します」と突然発表がありました。事情を知る先輩に聞いてみると、「どうやら奥さんに不倫がバレて奥さんにコッテリ絞られたみたいだよ。それで心の病気になってしまったっていうんだけど……」とのことで、私は複雑な気持ちになりました。

偶然見かけた、朝のパチンコ屋

数日後、同僚の一人が何気なく話し始めました。「夜勤明けにパチンコ行ったらさ、澤田が並んでたんだよ」。最初は「たまたまかな」と思ったそうですが、夜勤は1週間続く勤務形態。その同僚は、通勤途中に何度かパチンコ屋の前を通るうち、澤田さんが連日、開店前から並んでいる姿を目にするようになりました。

「休職中なのに、なんで毎朝ここにいるの……?」偶然が重なるにつれ、次第に疑問が広がっていきました。

飲みの席で語られた、まさかの本音

そんな流れの中で、ある日たまたま顔を合わせたことをきっかけに、澤田さんと同僚は会話をするようになり、自然な成り行きで飲みに行くことになりました。

お酒が進むにつれ、澤田さんは饒舌に。聞いてもいないのにペラペラと話し始め、「奥さんには、休職してるって言ってなくてさ〜。普通に出勤してると思われてるんだよね」と、驚きの発言。

さらに、「もともとパチンコで稼いでたし、今もそれで充分やっていける。しかも休職中の給料も出るし」と、どこか誇らしげに語ったのだとか。

残された人の怒りと、静かな結末

この話は私だけでなく、同じ部署で澤田さんの業務を引き継いでいた加藤さん(仮名)の耳にも入りました。特に加藤さんは、澤田さんの休職中、業務量が増え心身ともに追い込まれていた一人。静かに、しかし確かな怒りを滲ませていました。

やがて休職期限ギリギリで澤田さんは職場に復帰し、加藤さんに「迷惑をかけてすみませんでした」と頭を下げに来ました。それに対し加藤さんは、「はい。大変迷惑でした」と淡々と答えたそうです。

その後、上司による事実確認が行われ、診断書の存在から病気自体は否定されなかったものの、休職中の行動が問題視され、厳重注意に。最終的に澤田さんは職場に居づらくなったのか、ほどなくして退職していきました。

私は、休むこと自体が悪いわけじゃない。でも、誰かの善意や負担の上に成り立つ休職なら、向き合い方は大切。と考え、今もこの出来事を忘れられずにいます。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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