ふと、ママ友って不思議な関係だよなと思うことがあります。子供が同じ学年や同じクラスというだけで大人になってから築く人間関係。出身も違えば年齢も違う。そしてもちろん性格や趣味も。今回ご紹介するのは、そんなママ友の趣味があらぬ方向に発展してしまったエピソードです。
料理上手なママ友
私のママ友・Fは料理が趣味で、よく手作りのお菓子をふるまってくれました。ある日の親子遠足でFのお弁当が話題になり、子どもたちから「これ、おうちでも食べたい!」と要望が。そこで仲良しグループだけを対象に、お料理教室が開かれることになったのです。
Fは「レシピを教えるのはいいけれど、ネットにはあげないでほしい」と条件を伝え、皆も「家で作るだけだから大丈夫」と約束しました。
炎上するSNSアカウント
お料理教室は大盛況に終わり、それからしばらく経ったある日のこと。一人のママ友Gが「このレシピ、オリジナルじゃないの?! パクリなら早く言ってよ!」と激しく怒り出しました。
どうやらGは約束を破り、レシピをSNSに公開してしまったのです。すると「これは〇〇先生のレシピですよね?」とコメントが殺到。あたかも自分がレシピを発案したかのように投稿していたGのアカウントは炎上状態。Gは「あなたのせいで荒れたじゃない!」とFに責任を押し付け、周囲は唖然としました。
「だったら先に言え」
その場でFは「荒れさせてしまい、ごめんなさい。〇〇は私の母なんです。母のレシピを皆さんにお伝えしたのですが、説明不足でした」と深々と頭を下げました。
実はFの母は有名料理家で、料理本を何冊も出版している人物だったのです。驚くママ友たちに対し、なおも「だったら先に言えよ!」と食い下がるG。しかし周囲は「ネットにあげないでって約束したでしょ」と反論。するとGは「ネットじゃなくてSNSにあげただけ!」と苦しい言い訳をしました。
暴走の末路
そんな中でも冷静に「全て私の責任です。今後はこのようなことは決してしません」と謝罪するF。その誠実な態度にさすがのGも反抗できず、無言でその場を立ち去ったのです。その後、GはSNSのアカウントを削除。ママ友たちからも距離を置かれるようになりました。
小さな約束でも破れば信頼は失われる。親しい仲であればより一層のこと。今回の出来事は、言葉の重みと人間関係の繊細さを改めて感じさせるものでした。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

