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普段は慎重で安全運転を心がけている夫が、ある日、まるで別人のように豹変。 家族を怯えさせたその原因は、直前に視聴していた「意外すぎるもの」にありました。これは私の知人、由奈さん(仮名)が目の当たりにした、影響を受けやすいご主人の話です。

影響を受けやすい素直な夫

私の夫は、非常に分かりやすい性格です。よく言えば裏表がなく素直なのですが、周囲の影響をあまりに受けやすいのが玉にキズ。独身時代はそれほど気にならなかったものの、結婚して子供が生まれた今は、その影響の受けやすさが心配の種になっています。

ある日の夕方、家族で外食へ向かうため、夫の運転で車を出したときのこと。走り出してすぐ、夫の様子がいつもと全く違うことに気づきました。

豹変した夫のハンドルさばき

「お父さん、怖いよ……」 後部座席で6歳の息子が声を上げました。それもそのはず、普段は慎重で安全運転を徹底している夫が、その日は別人のように荒々しく車を操っていたのです。さすがに法定速度は守っているものの、急アクセル、急ブレーキで体が揺さぶられ、タイヤを鳴らすかのようにスピードを落とさずにカーブを曲がる……。

「ちょっと乱暴じゃない? 怖いんだけど」 と私が隣で訴えても、夫はハンドルを強く握りしめ、前方を見据えたまま、「大丈夫だ」と不敵な笑みを浮かべていました。私は思わず「誰?」 と思ったほどです。

降臨した戦国武将

無事にレストランの駐車場に滑り込んだとき、私も息子もぐったりと疲れ果てていました。「いったいどうしたの?」と問い詰めても、夫は「なにが? 別にいつも通りだよ」 と全く自覚のない様子。その不思議なほど堂々とした態度を見ていて、私は昼食後の光景を思い出し、ハッとしました。

夫は動画配信サービスで『織田信長』のドラマを食い入るように見ていたのです。荒ぶる馬にまたがり、戦場を駆け巡る信長の姿……。まさに先ほどの夫は、信長が乗り移ったかのような、というより自分から信長に「寄せていった」かのような状態でした。

10年越しに腑に落ちた「適性検査」

そのとき、私は夫がかつて、免許取得時の適性検査で「不適合」の結果が出たと話していたのを思い出しました。無事故無違反の彼がなぜ不適合なのか長年不思議でしたが、ようやく腑に落ちたのです。外部からの過激な刺激に染まり、人格まで書き換えられてしまう危ういまでの純粋さ。検査は、彼のこの性質を見抜いていたのだと。

それ以来、夫がハンドルを握る前はアクション映画を一切禁止し、穏やかな音楽で脳内を浄化させるのが、我が家の鉄則となりました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2023年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Sachiko.G 
コールセンターやホテル、秘書、専門学校講師を歴任。いずれも多くの人と関わる仕事で、その際に出会った人や出来事を起点にライター活動をスタート。現在は働く人へのリサーチをメインフィールドに、働き方に関するコラムを執筆。

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