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職場の雰囲気を左右するのは、仕事の内容よりも「一緒に働く人たち」かもしれません。悪気はなくても、ある一言が周囲を疲れさせてしまうことも。友人のサラちゃん(仮名・20代女性)の同僚のエピソードをご紹介します。

パワフルな同僚

私が営業部署で働いていた頃の実体験です。隣の席だった藤沢さん(仮名・50代女性)は、声が大きくてとにかくパワフル。ムードメーカーでもあり、最初は特に悪い印象はありませんでした。ただ、働くうちに、部署のみんなが少しずつ気になり始めたことがありました。

口癖が生む疲労感

藤沢さんは、ことあるごとに大声で「最悪!」と叫ぶのです。内容は、ちょっとした入力ミスや、すぐに修正できる程度の小さなことでも「わぁ~! 最悪だ!」「ほんっとに最悪!」を連発するため、次第に部署内には「また始まったね……」という無言の疲労感が溜まっていきました。

残業中の最悪タイム

ある日の残業中、時刻は22時を回り、全員が疲れ切っていました。そのタイミングで今日も藤沢さんの“最悪タイム”が始まります。「え!? これ明日まで? 気づかなかった! 本当に最悪!」と大声。

内容は社員向けの簡単なアンケートで、10分もあれば終わる作業。若手社員の中には、「気が滅入るから大きい声で『最悪』を連呼しないでほしい……」と小声でこぼす人もいました。

空気を変えた上司の一言

そのとき上司が、穏やかな口調で声をかけました。「藤沢さん、『最悪』の意味はご存じですか。人生の中で『最も悪い状況』が、そんなに頻繁に起こるでしょうか。言葉には力がありますから、ポジティブに使いたいですね。これからは、『なんとかなる』でどうでしょう」

注意ではなく価値観を共有する言い方だったため、藤沢さんも納得した様子。それ以来、藤沢さんをはじめ部署内では「なんとかなる」が合言葉となり、前向きな雰囲気に変わっていきました。

ネガティブになってしまう時ほど、周りまで沈ませる言葉より、少し前を向ける言葉に変えたいと感じた出来事です。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2017年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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