知らない土地で見つけた居場所
私は東京生まれ東京育ちでしたが、夫の転勤で九州に引っ越しました。親も友達もいない環境で、ほぼワンオペで二人の子どもを育てる日々に、心細さを感じることも多かったです。そんな中、近所の児童館で同世代のママグループに出会い仲間に入れてもらえたことは、当時の大きな心の支えでした。
LINEグループの違和感
そのグループの中心的存在だった谷口さん(仮名・30代女性)が、私をLINEグループに招待してくれ、「やっと話せる相手ができた」と私はほっとしました。
しかしそのLINEは、想像していた交流とは違い、谷口さんのファッションやネイル写真、夫や義母への愚痴が昼夜問わず送られてくる場でした。すぐに反応しないと次に会ったときに拗ねるため、無言の圧に縛られていました。
抜けたい気持ちと孤立への不安
やがて谷口さんは夫の転勤で都内に引っ越しますが、状況は変わりません。「やっぱ東京最高」「九州にはこんなオシャレなもの無いか(笑)」といったメッセージが24時間届き続けます。
夜間授乳の合間に通知で起こされることもあり、私は限界を感じつつも、抜けたら孤立してしまうのではという不安から踏み切れずにいました。
勇気を出した先にあったもの
ある日いつものようにLINEを開くと、他のママ友たちが次々とグループを退出しているのを見て、私はとても驚きました。事前に口裏を合わせていたわけでもないのに、一人が勇気を出して抜けた結果、それぞれが自分の意思で抜けたのでした。そして私も「今だ」と思い退出。
恐れていた孤立よりも解放感のほうが圧倒的に大きく、残ったメンバーで新しい穏やかなグループを作りました。つながりは数ではなく、安心感なのだと実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

