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事務職として働いていた頃、「私ちょっと抜けているんです」と笑う同僚がいました。最初は小さな個性に見えていたその振る舞いが、だんだん違和感へと変わっていきます。そして、別の同僚の機転の利いた一言で職場が軽くなる、スカッと系の実体験です。

“うっかりさん”だと思っていた同僚

事務の仕事をしていた頃、同僚の森田さん(仮名・20代女性)は自称「忘れ物が多いタイプ」で、「私ってちょっと抜けているところがあるんです~」という自虐をよく口にしていました。

最初は彼女の明るさもあって軽い個性のように受け止めていたのですが、ある時からその“うっかり”の裏に気になる癖があることに気づきました。

気づけば返ってきていない貸し物たち

森田さんは「油性ペンを忘れました~」と私に借りて、使い終わると自分のカバンに片付けてしまうことがありました。後輩のスマホ充電ケーブルは半年以上返されず、寒いと言うので渡したブランケットも、季節が変わっても戻ってきません。

軽く催促しても、「あ! 忘れてましたぁ~! 持ってきます!」と謝るだけで、実際に返してくる様子はなし。よく考えたらあれもこれも……とどんどん思い出し、森田さんに物を貸すのはリスクがあると考えるように。

DVDの貸し借りで見えた同僚の本音

ある日、私は別の同僚と映画のDVDを貸し借りしていたのですが、それを見た森田さんが、「それ観たかったので貸してください!」と発言。同僚の持ち物だったので、私は内心「返ってこなくなるからやめておいたほうが……!」とヒヤヒヤしていました。

すると同僚は、「いいよ。そのかわり1週間以内に返して。過ぎたら1日100円だよ~!」と冗談交じりに伝え、「他の人に借りてるペンや充電器やブランケットも、もう2万円分くらい延滞してるんじゃない?」と続けました。

気づきと変化がもたらした職場の空気

その言葉を聞いた森田さんはハッとした表情を見せ、「確かに皆さんにお返ししていない物多いと思います……すみません……」と素直に謝りました。

その日を境に、森田さんは人から物を借りることが減り、貸し借りのトラブルも少なくなっていきました。自然と職場の雰囲気も軽くなり、皆が気持ちよく働ける空気が戻ってきた出来事です。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2020年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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