若手を悩ませる接待ゴルフの現実
私が所属していた営業部署では顧客に中高年経営者が多く、仕事外でも宴会やゴルフ接待が頻繁にありました。接待ゴルフは毎月1~2回、メンバーを入れ替えながら開催。
「有志で楽しくやってるだけだしね」という上司の謎の理論のせいですべて自費参加のため、1回で約3万円が飛んでいきます。若手にとっては大きな負担で、それでも断りにくい空気が日常のようにありました。
モラハラのような圧力
接待を断ると先輩があからさまに不機嫌になり、無視をされたり冷たい態度で圧をかけてくることもありました。さらにゴルフコンペの商品買い出しが前日に押し付けられるなど、準備だけでも疲弊する状況。
若手は「ゴルフで取引先を喜ばせないと契約が取れない」と半ば脅されるように言われ、休日や貯金を削って仕方なく参加している人ばかりでした。
勇気を出して下した決断
私はある時、勇気を出して先輩に参加しない旨を伝え、自分の判断を貫くことを選択。また嫌みを言われるだろうなという緊張はありましたが、ゴルフに頼らず仕事で成果を出すために工夫と努力を重ねました。
顧客との関係づくりも丁寧に行い、接待に依存しなくても信頼を得られるよう必死に働き方を見直していきました。
成果が変えた職場の空気
その年度、私はゴルフ接待に頼らずとも部署で1位の成績を収めることができました。努力と判断力でモラハラ環境をはね返したことで、周囲の若手も安心して働ける雰囲気が生まれ、理不尽なプレッシャーから解放。
そして、接待で機嫌を取らなくても、日々の仕事に向き合う姿勢をきちんと評価してくれる人がいるのだと気づけたことが、何よりの収穫でした。
貴重な休日を犠牲にしなくても、自分の力で状況を変えられるのだと強く実感できた経験です。
【体験者:20代・会社員、回答時期:2018年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

