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ママ友とその子どもたちでピクニックに出かけた、私の知人・彩香さん(仮名)。持ち寄りのおやつのチョイスについて、ママ友に言われたことが引っかかり……。しかしある人物の意外な行動に、モヤモヤした気持ちも自然と溶けていきました。

ママ友たちと、持ち寄りピクニック

仲の良いママ友たちと子ども数人で、公園へピクニックに行ったときのことです。各自のお弁当のほかにも、ジュースや果物、お菓子などみんなでシェアできるおやつも持ち寄ることになり、私は無難に子どもが好きそうな市販のお菓子を持参しました。

とてもいい天気で、子どもたちは走り回り、大人もレジャーシートの上でのんびり。そのときまでは平和な時間が流れていました。

おやつをめぐる“マウント発言”

みんなでお弁当を並べていると、ママ友のひとり・美咲さん(仮名)が私のお菓子を見て、「なんか地味じゃない? 最近の子はもっと映えるやつが好きだよ〜?」「私、手作りしてきたのに〜」と軽い調子で言ってきました。

冗談っぽい口調ではあったものの、なんとなく比べられているような気がして、心にチクっと刺さるものが。他のママ友たちも気まずさを察したようで、「これ好きな子多いよね」「いろいろ種類あると助かる〜!」とフォローしてくれました。

私自身はモヤッとしつつも、まぁ冗談で、悪気はないんだろうな……と笑って受け流すことにしました。

人気だったおやつは、まさかの……?

そしていよいよ、おやつタイム。子どもたちがお弁当を食べ終え、好きなお菓子を取り始めたそのとき。誰よりも勢いよく、私が持ってきた市販のお菓子に一直線で向かったのは……美咲さんの息子くんでした。

最初の一個だけでなく、その後も何度も何度も取りに来て、気づけば“今日いちばんそのお菓子を食べているのは彼”という状態に。さっきまでどこか張りつめていた空気がふわっと柔らかくなりました。

子どもの素直さに癒された

美咲さんはというと、「あ、そんなに気に入ったんだね〜」と苦笑いで息子を見守るしかない様子。その姿を見て、私もふっと肩の力が抜け、「子どもって正直で可愛いな」と自然に思えました。

最後はみんなで笑いながらおやつをシェアし、あの時のモヤっともすっかり消えていました。子どもの無邪気さって、大人の気持ちまで救ってくれるんだな、としみじみ感じた一日でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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