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私の友人のひなちゃん(仮名)は、昭和気質の夫に悩まされながら、ワンオペで双子を育てる毎日に疲れは極限状態。こちらの都合を考えない夫の夕飯のリクエストに、ある作戦をひらめいて実行したところ……。

昭和気質の夫と息苦しい“手作り縛り”

私の夫はいわゆる昭和気質の“きっぱり分業”タイプで、妻は専業主婦として家事育児を完璧にこなすのが当然だと疑わない人。料理は絶対に手作りしか認めないというルールを持ち、冷凍食品もお総菜も「手抜き」と認めない頑固者でした。

「女の人は仕事しないで家にいるだけなんだから料理ぐらい頑張らないと」と感謝もしないタイプで、私は結婚初期、なんとか合わせようと必死に努力していました。

双子誕生で生活の難易度が急上昇

ところが初産で双子を授かり、生活は一気に地獄の難易度へ突入。双子を抱えながら買い出しから調理まで全て自力で回すのは非現実的で、料理時間を確保するのもやっとでした。2人の夜泣き対応で寝不足の毎日が続き、私の体力とメンタルは少しずつすり減っていきました。

そんなある日、夫が出社前に「今日の夜はコロッケが食べたい」と軽々しくリクエストしてきたのです。限界ギリギリの私は、その瞬間に“ある作戦”をひらめきます。

二度揚げ方式という小さな革命

私はスーパーのお惣菜コロッケを買い、夫に出す直前に一瞬だけ二度揚げして“手作り風”に仕立てるという作戦を決行。キッチンに立つ時間は最小、見た目はホームメイドという完璧な作戦です。

夕食時、実はお惣菜のコロッケを食べた夫は「やっぱり揚げ物は家で作るのが一番うまいな〜」と満足気に言い放ちました。その瞬間、私は心の中で静かにガッツポーズ。

昭和型ルールが崩れた瞬間と、作戦勝ち

その日以来、私は「もう一生コロッケは作らない」と固く誓い、今後は“二度揚げ方式”で効率よく家庭を回す気満々に。疲れた日は堂々と惣菜や冷凍食品に頼るようになりましたが、夫は何ひとつ気づいていません。

双子育児という壮絶な現実の中で、私はやっと肩の力を抜いて暮らせる“自分のやり方”を掴んだのでした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2022年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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