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“夢を売る仕事”と聞くとどんな職業をイメージしますか。芸能人など華やかな職業が思い浮かべたり、なんとなく「怪しい」と感じたりするかもしれません。今回は、「夢売る仕事をしている」と友人から告白された私の実体験です。

怪しい返事

先日、海外に住む友人に「今どんな仕事してるの?」と聞いたところ、「夢を売っている」と返されました。昔から純粋な彼女。もしかしてついに詐欺に遭ってしまったのか!? と心配すると、彼女は笑いながらその経緯を教えてくれました。

始まりは英語の宿題

友人は夫の海外赴任に帯同し、語学力ゼロの状態から英語の勉強を始めました。家庭教師を雇い、毎日英語で日記を書く宿題が出されたものの、内容が単調になりがちだったため、「今日見た夢」を題材にすることに。しばらく夢日記が続いたある日、先生から「その夢、買いたい」と言われ、とても驚いたそう。

小説家の夫

詳しく聞くと、先生の旦那さんは小説家で、日々ネタ探しをしているとのこと。ある日、友人の夢日記を見た彼が「これは面白い」とインスピレーションを受けたのでした。

実際、彼女の夢は昔から不思議でユーモラスなものばかり。たとえば「バスの隣の席に二世タレントが乗ってきて、最近の流行を聞かれる夢」や、「昔の職場の忘年会の最中に強盗に遭い、自分がサイバー犯罪人と疑われる夢」など、どこか物語の種になるような内容ばかりでした。

本当に夢を売っていた

今では家庭教師代よりも夢の買い取り代の方が高くなっているそう。「夢を売る仕事」とは、まさか本当に夢を売っていたとは思いませんでした。怪しいどころか、ちょっと羨ましいくらいです。自分の夢に値段がつく、と思うと夢が見れなくなりそうですが、友人は今も変わらず奇想天外な夢を更新中。

そんな彼女の夢を題材にした小説を、いつの日か読んでみたいと密かに楽しみにしています。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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