「5分だけ」のつもりが……
当時、幼稚園のお迎えは16時まででした。仕事が終わるのは15時半。いつもは終業と同時に駐車場に走り、車に飛び乗って幼稚園に向かっていたのですが、その日はどうにも体が重くて……。「5分だけ目を瞑ろう」と思い、車の中でタイマーをセット。ハンドルにもたれて仮眠をとることにしました。
開けた目に飛び込んだ現実
次に目を開けた瞬間、車の時計が目に入りました。ぼやけた目で時計を凝視すると……16時半!? 「えっ!? うそでしょ!?」と声を上げ、慌ててスマホを見てみるも、やっぱり16時半。どうやら、寝ぼけたままタイマーを止めて二度寝してしまったようです。
真っ青になりながら慌てて「す、すみません! 今すぐ行きます!!」と幼稚園に電話をかけ、急いで幼稚園に向かいます。
恥ずかしすぎる「証拠」
ようやく幼稚園に到着し、「遅れてすみません!!」と玄関に飛び込むと、先生と娘が待っていました。先生は笑いをこらえながら、「いえいえ、お仕事お疲れ様です!」と優しく声をかけてくれたのですが……。
車に戻ってバックミラーを見ると、そこにはハッキリと刻まれたハンドルの跡が額に! 娘にも「ママ、おでこどうしたの? けがしたの?」と心配され、顔から火が出るほど恥ずかしかったです。
「うっかりママ」でも頑張った証
あの日の私は確かに寝坊したけれど、今思えばそれだけ毎日一生懸命だったということ。頑張るママほど、ちょっとの休憩が大惨事になる日もあるものです。
次の日、同僚にこの話をしたら「それ、あるある〜! ま、おでこに跡はないけど」と大爆笑。恥ずかしいけれど、今では笑い話になった「寝落ち事件」でした。
【体験者:20代・女性販売員、回答時期:2017年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

