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皆さんは占いを信じますか? 信じる方も、そうでない方も、雑誌やテレビの占いで自分の星座が1位だったら嬉しくなったり、なんとなくラッキーアイテムやラッキーカラーを意識した経験は一度や二度はあるのではないでしょうか。今回は、私の友人に聞いたエピソードのご紹介です。

期待外れの占い

数年前のこと。よく当たると評判の占い師に会いに行った私は、内心ワクワクしていました。ところが言われた内容は「結婚相手は年上」や「子どもは1~2人」といった、どこかで聞いたような言葉ばかり。思わず「それならネットで十分だったかも」と後悔したほどです。

せっかく来たのだからと、「具体的にどうすれば結婚相手に出会えますか?」と質問してみると、占い師は私の目を真っすぐ見ながらこう言いました。「雨予報の日に、傘を持たないでください」

何も起こらない雨の日

その言葉を信じ、次の雨予報の日に傘を持たず出勤しました。「きっと誰かが貸してくれるのかも」と胸を躍らせていましたが、誰も声をかけてくれません。

夕方、降り出した雨に慌ててカフェへ避難。「ここで運命の出会いがあるのかも」と期待したものの、周囲の人たちは皆スマホに夢中で何も無し。

びしょ濡れで帰宅し、最後に望みをかけながら雨の中、犬の散歩に出ても何も起こらず、むしろ占いに行ったことを後悔しました。

置き傘のせい?

翌日、社員食堂で同僚に愚痴をこぼすと、「会社の置き傘が原因じゃない?」と笑われました。確かに私は折りたたみ傘を更衣室のロッカーに常備しています。もしかして“持っている”うちに入るのかも。半信半疑でその傘を家に持ち帰り、次の雨予報の日を待ちました。

そして待ちに待った雨予報。ワクワクしながら再び傘なしで出勤したのですが、またもや、何もなし。「もう占いなんて信じない」と思いながら、翌日、いつものように食堂へお昼を食べに行きました。

運命のタイミング

「また何も起こらなかったよ~」と同僚と笑って話していると、隣のテーブルから声がかかりました。「いつも占いの話してますよね。なんだか可愛いなって思ってました」

顔を上げると、そこには挨拶を交わす程度の違う部署の先輩社員。それがきっかけで会話が弾み、やがて交際、そして結婚へ。今では2人の子どもにも恵まれています。

私は占い師の言葉を“雨の日に運命の人に出会うこと”だと勘違いしていたけれど、本当の意味は“行動してみること”だったのでしょうか。あの占い師の一言が、私の人生を静かに動かしていたのだと思うと、今でも不思議な気持ちになります。

偶然かもしれませんが、夫は“年上”、子供は“2人”。ありきたりだと思っていた占い結果が当たっていたことにも驚いています。
全てを占いに頼ろうとは思っていませんが、占いが小さな行動のきっかけになり、人生が好転することは確かにあるのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井 ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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