セルフレジでのトラブル
私がショッピングモールに入っているスーパーに買い物に出かけたときのこと。セルフレジで商品をスキャンしていると、突然エラーが発生し、店員さんを呼ぶことになりました。
そこにやってきたのは新人らしき女の子。オドオドしながらも一生懸命レジの操作を試みていましたが、なかなか解決できず四苦八苦している様子でした。
陰口を言う先輩店員たち
ふと周囲を見渡すと、少し離れた場所にいた2人の女性店員がこちらを見ながらクスクスと笑っているのに気づきました。
助けてもらおうとRちゃんが女性店員に近づいて行くと、2人の会話が耳に入りました。
「ウケる、めっちゃテンパってる(笑)」
「あんた助けてあげなよ〜」
「無理〜」
そんな、懸命に対応してくれている女の子を馬鹿にするような言葉が聞こえてきたのです。
女の子が別の店員に助けを求めるも、「今は別のお客さん対応中だから」と断られてしまい、完全に孤立状態でした。
思わず、喝!
その光景に怒りがこみ上げ、「ちょっと! なんであの子が困ってるのに助けてあげないんですか!? っていうか、私も困るんですけど! こそこそ何か言っていないで対応してください!」と、思わず店員たちに声を張ります。
まさか、お客さんから注意されるとは思っていなかったのか、店員たちは目を丸くしてびっくり。そして他の店員によって、ようやくレジは正常に戻りました。
帰宅後、すぐにモールの事務所へ電話をかけ、「このお店はいじめのような行為を容認しているのですか?」と静かに訴えました。
その後の意地悪店員たちは……
後日、再びスーパーを訪れると、あの新人の女の子が笑顔で元気にレジに立っていました。一方で、陰口を言っていた店員たちの姿はありませんでした。
モール内で働いている別の知人から、モール内の別部署へ異動になったことを知りました。
あの日の出来事で女の子が居づらくなっていたら……と気になっていた私は、「声をあげてよかった」と胸を撫で下ろしました。
【体験者:30代・販売員、回答時期:2024年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

