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今回は、アパレルショップで働いていた頃に体験した「ちょっとした一言が思わぬ勘違いを生んでしまった」エピソードをご紹介します。悪気はなくても、相手の受け取り方次第で状況がガラッと変わってしまう……。ちょっとヒヤッとした出来事です。

年下の先輩S君

私がショッピングモールの服屋さんで働いていた時のこと。スタッフの中には、20代前半の男の子、S君がいました。
年齢は下でしたが、私より2週間ほど早く採用されていた先輩。レジ操作なども丁寧に教えてくれ、日頃から感謝を伝えていました。

何気ない一言からの変化

私はアパレル経験者ではありましたが、そのお店のレジ操作はかなり複雑。ミスがないよう他のスタッフに隣で確認してもらいながら対応していました。

ある日、S君から「もう大丈夫そうだから、そろそろ独り立ちしてもいいんじゃないですか?」と言われたのですが、不安があった私は「そんなことないです! 心配だから隣にいてください!」と返します。

すると、その日からS君の態度が変化。不思議と自慢話をする機会が増えたり、食事に誘ってきたり……。少し戸惑いつつも、悪気はなさそうな様子だったため流していました。

まさかの勘違い発覚

ある日、別のスタッフに何気なくS君のことを相談してみました。するとその人から、衝撃の事実を聞かされたのです。

「そういえばS君、『⚪︎⚪︎さん(私のこと)に隣にいてって口説かれてドキッとした』って言ってたよ」

びっくりした私は、「それはレジのチェックの話だったんですけど……!」と答えると、S君の誤解であることを理解してくれたのか、スタッフの表情が固まります。
私は既婚で子供がいることは、職場のみんなが知っています。話を聞いていたスタッフは「女性にそういうこと言われたの初めてだったのかな……」と苦笑い。

線引きとその後

それ以来、私も反省し少しでも誤解を招くような発言は避けました。S君はというと、すぐに別のスタッフの女の子に興味が移ったようでした。

ほんの些細な一言でも、思わぬ誤解に発展する可能性があること。職場では特に言葉選びが大切だと実感した出来事でした。

【体験者:30代・販売員、回答時期:2023年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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