~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
保育の現場では、子どもだけでなく職員同士の人間関係にも悩みがつきものです。私の同僚も、日々の勤務の中で理不尽な態度に耐え続けていました。そんな状況の中、ある出来事をきっかけに変化が……!?

不機嫌そうなパート保育士の存在

保育士として働いていた職場に、いつも不機嫌そうなパート保育士がいました。人によってあからさまに態度を変える人で、いろんな職員に嫌がらせをしていたのです。

廊下ですれ違う度に肩をぶつけてきたり、近くで作業していると横で大きなため息をついたり。その様子はまるで「あなたがいると迷惑」と言っているようで、毎回胸がざわつきました。

職員たちが耐え続けた日々

私の同僚も例外ではなく、日々の業務でその振る舞いに悩まされていました。「自分だけではない」とわかっていても、心は沈むばかりです。毎朝出勤するたびに「今日はどんな嫌がらせをされるだろう」と憂うつな気持ちになることも。

それもあって職場全体はピリピリムード。保育士同士の会話も減り、子どもたちに影響してしまうのではないかと不安になるほどでした。

ついに園長への相談へ

そんな状況が続く中、ある日ついに事件が起きました。そのパート保育士が、保護者の前で不機嫌な態度を見せてしまったのです。
無言で書類を突き出したり、保護者の言葉に冷たい視線だけ送って無視をする様子に、保護者も驚いた表情をしていました。これをきっかけに「もう我慢できない」と複数の職員から園長へ相談が入りました。

園長が事実確認を行った結果、その人は注意を受けることに。しばらくして園を去ることになり、心の中で安堵しましたが、「どうしてここまで放っておいてしまったのだろう」と後味の悪さが残りました。

救ってくれたのは子どもたちの言葉

そんな同僚の気持ちを救ったのは、意外にも子どもたちの声でした。
ある日、子どもたちが口をそろえて「こわい人だったから、先生がいなくなっても寂しくないよ!」と笑顔で言ったのです。その無邪気な言葉は、嫌がらせを受けてきた職員たちの救いに。

「やっぱり子どもは正直だな」と思い、スッと肩の荷が下りるような気持ちになりました。涙が出そうになるのをこらえながら、子どもたちに感謝をしたのでした。

体験者:20代・女性保育士、回答時期:2025年8月

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

This article is a sponsored article by
''.