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今回は、私が子育て中にアパレルで働いていた時に体験したエピソードをご紹介します。お客さんの接客で退勤時間を過ぎてしまった私。子供のお迎えの時間が気になりつつも、そのまま接客を続けていると……。

子育てと両立しながらのアパレル

アパレルで働いていた頃のこと。私が勤務していた店舗では、たとえ退勤時間になっても目の前のお客さんの対応を最後までするのが基本です。

そんなある日、退勤30分前に来店された女性のお客さんと会話が大盛り上がり。話の流れで、私に子どもがいることや、お迎えがあるので時短勤務をしていることも自然と伝わっていました。

時間を気にしながらも、目の前のお客さんも大切!

女性はとても感じの良い方で、私のアドバイスを参考に購入する商品を選んでいます。そうやって接客で盛り上がる中、店長がこっそりと「時間やばかったら変わるから、上がって大丈夫だよ」と声をかけてくれました。

しかし、最後まで私が責任をもって担当したい気持ちも強く、店長にお礼を言ってそのまま接客を続けることにしたのです。

お客さんの優しい気遣い

退勤時間を5分ほど過ぎた頃、女性がふと時計を見て一言。

「あら! あなたもう上がりの時間じゃない! 私のことはいいから、早く帰って!」

私が「大丈夫ですよ!」と伝えると、「お子さんが待ってるんでしょ? お迎えがあるから」と、まるで自分のことのように気遣ってくれました。
さらに「ありがとうね、あなたと話せて楽しかったわ」と微笑みます。そんなお客さんの優しさと言葉に、思わず胸が熱くなりました。

みんなの優しさに感謝

しかし、すぐには決断できなかった私。どうしようかあたふたしていると、店長が来て「交代するから上がっていいよ」と小声でフォローしてくれました。

お客さまと店長、2人の優しさに背中を押され、無事に帰路につくことができたのです。子どもがいても安心して働ける環境と、思いやりある人との出会いに、心から感謝の気持ちが込み上げました。

【体験者:30代・販売員、回答時期:2023年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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