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これはスーパーマーケットに勤務する友人から聞いた話です。友人に霊感はないのですが、時に思いがけないものが恐怖体験の呼び水となってしまう......。これは誰にでも起こりえる、身近な恐怖体験です。

久々の夜勤務

私には小学生の息子がいる為、普段は夕方前までの勤務ですが、その日は息子が合宿で不在の為、久しぶりに夜まで働いていました。

仕事を終えて休憩室に向かうと、学生バイトの男女が数名、楽しそうにおしゃべり中。
「青春だね~!」と私は軽く声をかけました。
すると、「何か怖い話ありませんか?今から怪談大会するんです!」とノリノリの若者たち。

「怖い話、ないんだよねー」と返答すると、「それでもぜひ参加してください!」と誘ってくれたのです。
せっかくのお誘いが嬉しかった私は、夫が車で迎えに来てくれる約束の時間までの暇つぶしに、と参加させてもらうことにしました。

休憩室での怖い話大会

早速始まる怪談大会。

照明を暗くし、全く霊感のない私でも怖くなっていきました。
内容は人それぞれで、実体験を話す子もいれば、スマホを見ながらネットにある怖い話を読む子もいました。怖い怖いと皆で盛り上がっている最中、ある女の子に異変が起こりました。

「窓の外を見ちゃダメ!!」

実体験を話した子の一人が急に叫び出したのです。普段はほんわかした雰囲気の彼女から、そんな大きな声が出ることに驚いたとともに、反射的に窓の方を見てしまいました。
しかし窓の外に広がるのはいつもと変わらぬ駐輪場の景色だったのです。

窓の外に見えていたものは?

しかし数名は彼女と同じく悲鳴をあげ、泣き出す子もいたため、怪談をすぐに中止し急いで全員帰宅しました。
かなり怯えた様子の数名を、夫の車で送り届けましたが、全員が震えており、窓の外に何があったのかはとても聞ける雰囲気ではありませんでした。軽い気持ちで怖い話をしたことを、私達は心底後悔しました。

軽い気持ちでやらないで

後日、何があったのか、バイトの子から聞くことができました。

あの日、窓の外には無数の幽霊がこちらを見ていたそう。確かに思い返してみると、いつも雑多な駐輪場の自転車が、あの日はすべてこちら向きに整列していたことに気づき、ゾッと身の毛がよだちました。

もし私に霊感があれば、おぞましい景色を見ていたことでしょう。
そして怪談話をすると、霊が寄ってくるというのは本当なのかもしれません。

【体験者:30代・パート勤務、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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