店長に妊娠を報告
私はホームセンターに勤務していて、売り場の責任者を任されています。妊娠をした私は、安定期に入ったのをきっかけに店長に妊娠の報告をしました。報告を聞いた店長は、「妊娠!? おめでとう!」というお祝いの言葉に続けて「いつが最終出勤?」と聞いてきたのです。
退職をさせたい店長!
産休に入る日のことを聞かれているのだと思った私は、「まだ人事部に報告していないので、分かり次第また報告します」と伝えました。すると、店長から衝撃の言葉が。「いや、産休じゃなくて、いつ退職するの? 仕事辞めるでしょ?」
大きな声で当たり前のように言い切る店長。予想外の言葉に驚きを隠せず、思わず固まってしまいました。「いえ、産休明けも仕事は続ける予定です。よろしくお願いいたします」と精一杯否定しますが、店長は止まりません。
「仕事復帰しても時短とかで周りに迷惑かけるよ? ちょうどいいタイミングじゃない? よく考えてから答えを出して」執拗に退職を勧める店長に何も言うことができず、仕方なく「......考えておきます」とだけ伝え、いったんその場は去りました。
嫌がらせをする店長だが!?
以来、店長からの嫌がらせが始まりました。他の売り場責任者だけに声を掛け、私抜きで会議を進めるのです。私は、いつ会議が行われているのかすら知ることができません。重要な売り場変更の話し合いなどからも外されるようになりました。そして、顔を合わせる度に「退職の決心はついた?」と嫌味を言われるのでした。
そんなことが一週間続き、そろそろ限界かも……と思っていた頃。突然、店にエリアマネージャーがやって来ました。すると、店長にハラスメントの指導が! どうやら、他の売り場責任者達が、店長のマタハラととれる発言や行動を録音していて、こっそりエリアマネージャーに報告してくれたそうなのです。
その結果、店長は降格で左遷。私は無事に出産を終え、職場に復帰。時短にも理解のある新しい店長の下で、今も仕事を続けられています。
見ている人はしっかりと見ている
職場での行いは、見ている人はしっかり見ているもの。立場を利用して、自分の都合や価値観を人に押し付けるような行為は、どこかで必ずバレて自分に返ってきます。
妊娠に限らず、一緒に働く人の事情や状況を理解して思いやりを持って接しよう。改めて、そう決意した出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

