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ついついお得な情報に飛びついてしまうのは誰にだってあるはず。けれど、ちょっとした確認不足が思わぬハプニングを招くことがあります。今回は、筆者本人が体験した車検にまつわるトラブルのエピソードを紹介します。

ハガキに惹かれて車屋へ

2年前に買った車の車検が近づいてきたある日、購入した車屋さんから車検のお知らせのハガキが届きました。しかも、【早期予約キャンペーン! 当日引き渡しOK!】という文字に「これは助かる!」と、すぐにネットで予約。そしていよいよ車検当日を迎えました。

午前10時少し前に車屋さんに到着し、受付で「今日、車検の予約をしていた者です」と伝えました。が、なぜか受付の女性スタッフは首をかしげて困り顔。

まさかの事態に

「このハガキを見て予約したんです」と、持参したハガキを見せると、女性スタッフは「少々お待ちください」と奥へ。戻ってきた女性は申し訳なさそうにこう言いました。

「確かにご予約は入ってました。ただ、その……ここじゃなくて、“東バイパス店”の方です」

「えっ? ここって……?」「こちらは“西バイパス店”なんです」

……まさかの店舗違い! 同じ系列店だし、近いかも? と希望を込めて「東バイパス店って、ここからどのくらいですか?」と聞いてみたところ、帰ってきた答えは想像の遥か斜め上でした。

「ここから……大体80キロくらいですね」

あたふたしていたら

目の前がクラクラしつつ、「午後から仕事だから今から行くのは無理だし、車検の期日も迫ってるし……どうしよう」と頭を抱える私。すると女性スタッフはこう声をかけてくれたのです。

「少し日数はかかるかも知れませんが、こちらの店舗でも車検は可能です。代車も、ちょっと古いタイプしかご用意できないかも知れませんが……」

まさに救いの女神!「お願いします! 代車は何でも大丈夫です! 助けてください!」と必死にお願いすると、女性は笑って「かしこまりました。少しお待ちくださいね」と奥へと入って行きました。

年季の入った数日間の相棒

ほどなくして手配された代車は、なかなか年季の入った乗用車。「すみません、これしか空いてなくて」と申し訳なさそうに口にした女性に、「いえいえ、急なお願いだったのに、本当にありがとうございます!」と深々と頭を下げました。

正直、少しボロッとしてたけど、私にとってはピカピカの救世主。そのまま無事に帰宅することができました。

確認不足と人の優しさ

車検の予約、しっかりしたつもりだったけれど、まさかの店舗違い。ハガキの店名も見ていたはずなのに、思い込みって怖いです。

けれど、そんな時にあたたかく対応してくれる人がいたことに、心はじんわり。“確認することの大切さ”と、“困った人に手を差し伸べる優しさ”の両方を実感した出来事でした。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

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