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筆者がホームセンターで勤務していた時のことです。閉店時間に走って入店し、ラッピングを注文するお客さん! 他のお客さんと変わらず、丁寧に接客をすると……!

ホームセンターの母の日

私が勤めるホームセンターでは、母の日が近くなると店頭に母の日用のお花を展開していました。また、サービスの一環として、サービスカウンターでお花のラッピングも承っていました。

当店では、閉店間近になると、店内は蛍の光や閉店のアナウンスが流れます。

閉店時刻に慌てて入店するお客さん!

その日は夕方までお客さんが多く、1日中バタバタしていました。閉店時間間近になり、店内が落ち着いてきて、「やっと勤務終了で、帰宅できる!」と私は思っていました。

しかし、閉店のアナウンスが流れてから1人の男性のお客さんが仕事着のような格好で、慌てて走って来店してきました。そして、店頭でじっくりとお花を選び始めました。

暫くしてから、男性はサービスカウンターで「すみませんが、この商品ラッピングお願いします」とお花のラッピングを注文してきました。

寄り添う接客

閉店時刻は過ぎ、他の従業員は売り場から事務所に向かい始めました。

私は男性にラッピングの要望を尋ねると、「母の日としてプレゼントしたくて。ラッピングのリボンをピンクにして、可愛らしいイメージにしていただけますか?」と男性は少し照れた様子で言いました。

「母の日のプレゼントとして、お母様に似合う可愛らしいお花を用意してあげたかったのだろう」と私は感じ、心を込めて丁寧にラッピングをしました。

暫くして、ラッピングした商品を男性にお渡ししました。

ラッピングされた商品を見ると男性は、満足そうな表情を浮かべました。
そして、「閉店時間過ぎてるにも関わらず、丁寧にありがとうございます。来年もまたあなたに素敵なラッピングをお願いしたいです!」と嬉しい言葉をかけてくれました。

それから1年後、店頭に陳列された母の日用のお花を見て、私は「そういえば、このようなことがあったなぁ」と去年の出来事を思い出していました。

その日の夕方、その男性は本当に来店されました。
そして、「筆者さん、去年と同様に可愛らしいラッピングをお願いします!」と私を指名し、ラッピングをお願いしてくれるのでした!

接客業をしていて良かったこと

「閉店時間は過ぎている上にラッピングの注文まで!」と不満を感じてしまうこともあるとは思います。
しかし、閉店間際に入店されたお客さんにも、お客さんの要望に寄り添い、丁寧に笑顔で対応をして良かったと思いました。

また、1年後に私に再びラッピングを任せてくれるお客さんの姿に、接客業をしていて良かったとも思えるエピソードでした!

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2021年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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