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私がホームセンターで勤務をしていた時のことです。同じ売り場を担当する佐藤さん(仮名)は、何でも仕事を押し付けてきます。何度も私が呼び出されるのを、店長も見て見ぬふりを続けていましたが……!?

配属先の店舗

ホームセンターで勤務をしていた時のことです。私はインテリアやリフォーム、ペットや建築金物売り場の責任者をしていました。それぞれの売り場はパートがメインで担当し、私のような社員がフォローに入るという体制でした。

この店舗のパートのメンバーは、「他の売り場に行っても、わからないから行かない」と言って、他の売り場からインカムで「フォローしてほしい」と連絡が入っても返事すらしません。
「お客さんを待たせないで済むよう、初期対応だけでもしてほしい」と伝えても、「はーい」と返事だけ。実際に行動が変わることはありませんでした。

他人任せ

ある日、私が「お昼に入らせていただきます。売り場フォローお願いします」と全従業員に聞こえるインカムで伝えました。

しかし、休憩に入って10分後。「リフォームにお客さんがお見えです。対応してください」と佐藤さんから呼び出しが入ります。
「お客さんのご要望は何ですか?」とインカムで確認をすると、「聞いていないからわからないです」と当たり前のように返事が。

戸惑っていると「先ほどのお客さんが色々聞きたいそうです。早く来てください」と再び佐藤さんから呼び出し。休憩に入って20分も経っていなかったのですが、お客さんのために向かうしかありません。

休憩時間なのにと思いつつ、何も言えずにもやもや。店長までそのやり取りを見て見ぬふり。
こんな毎日が続き、休憩時間にまともに休めたことはありませんでした。

思わぬ救世主が!?

配属から1週間後、私がお昼休憩に入っていると、本部の店舗教育係の大木さん(仮名)が訪れました。
私がいつものように呼び出され、休憩中に売り場に行こうとしたときのことです。

「おかしくない? 他の人は何やっているの? 誰一人違和感に気付いていないけど、いつもこうなの?」

大木さんは、同じ休憩室にいる店長に言いました。「そうですね……」と、店長は気まずそうに俯きます。
「パートをもっと教育するとかさ、別に副店長でも店長でも、他の売り場の担当でも代わりに対応していいんだよ。休憩を日頃から取れていないなんて大問題!」と言い放つ大木さんに、店長は「申し訳ありません」と平謝り。

そのとき、佐藤さんがインカムで再び「売り場に来れますか?」と私に呼びかけます。すると、大木さんがすかさず返事。

「彼女がお昼に入るっていうインカム聞いてないの? 他の誰も対応できないわけ? 全員接客中なのね?」

大木さんの鋭い指摘のおかげで、他の売り場担当が代わりに向かってくれることになりました。

見ている人は見てる

大木さんのおかげで本当に必要な用件以外は呼ばれることがなくなり、しっかり休憩時間を確保できるように。自分では言えなかったもやもやを代弁してくれたおかげで、スッキリしました。

さぼったり手を抜いたりすることは、その時は楽でもいつかはバレてしまいます。
これからも、自分のやるべきことをしっかりとこなす姿勢を大切にしようと感じた出来事でした。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2021年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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